「ワールドトレードセンター全般(WTC1/2/7)」の版間の差分

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(西牟田祐仁さんの見解)
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|WTC1,2,7ビルの崩壊は、アメリカ政府が当初主張した「航空機衝突とジェット燃料の高温による火災による崩壊」というよりも「制御解体による崩壊」に多くの特徴が重なっている。しかし通常の制御解体による崩壊と違う点もある。それは「溶けた鋼鉄の溜まり」が目撃され多くの証言があることである。他方WTC崩壊の粉塵から「鉄を主成分とする微小な球体」が多数かなりの濃度でWTC周辺の4か所以上で採取されたサンプルすべてから発見された。これは鉄が液体となっていたことを示すものと考えられる。とすれば鉄を液体にする高熱を発する何らかのものが存在したと考えられる。それは何か?上記「鉄を主成分とする微小な球体」を分析したところ、ここにはテルミット(酸化鉄とアルミニウムの粉末の反応をもとに2500℃以上を発する物質)の成分と基本的に一致するものが含まれていた。これはこの鉄の溶解がテルミットによって起こった可能性を想定させるものである。さらに同じ粉塵の中から未着火の「ナノテルミット」(極めて微細な粉末化によって発熱性だけでなく爆発性を強めたテルミット)の現物が見つかった。これはこの鉄の溶解がナノテルミットによって起こされたことをかなりの確度で推定させるものである。すなわちWTC1,2,7ビル崩壊に関してこれまで想定されていた航空機の衝突とそれから派生する要因以外の要因の存在の可能性が具体的な物証を伴って新たに示されたのである。だとすれば次のステップとして、WTC1,2,7ビル崩壊についての再調査が行われることに合理性がある。
 
|WTC1,2,7ビルの崩壊は、アメリカ政府が当初主張した「航空機衝突とジェット燃料の高温による火災による崩壊」というよりも「制御解体による崩壊」に多くの特徴が重なっている。しかし通常の制御解体による崩壊と違う点もある。それは「溶けた鋼鉄の溜まり」が目撃され多くの証言があることである。他方WTC崩壊の粉塵から「鉄を主成分とする微小な球体」が多数かなりの濃度でWTC周辺の4か所以上で採取されたサンプルすべてから発見された。これは鉄が液体となっていたことを示すものと考えられる。とすれば鉄を液体にする高熱を発する何らかのものが存在したと考えられる。それは何か?上記「鉄を主成分とする微小な球体」を分析したところ、ここにはテルミット(酸化鉄とアルミニウムの粉末の反応をもとに2500℃以上を発する物質)の成分と基本的に一致するものが含まれていた。これはこの鉄の溶解がテルミットによって起こった可能性を想定させるものである。さらに同じ粉塵の中から未着火の「ナノテルミット」(極めて微細な粉末化によって発熱性だけでなく爆発性を強めたテルミット)の現物が見つかった。これはこの鉄の溶解がナノテルミットによって起こされたことをかなりの確度で推定させるものである。すなわちWTC1,2,7ビル崩壊に関してこれまで想定されていた航空機の衝突とそれから派生する要因以外の要因の存在の可能性が具体的な物証を伴って新たに示されたのである。だとすれば次のステップとして、WTC1,2,7ビル崩壊についての再調査が行われることに合理性がある。
 
参考資料:[http://js911truth.org/sub3.html/ 911事件映像分析(WTC崩壊分析)]
 
参考資料:[http://js911truth.org/sub3.html/ 911事件映像分析(WTC崩壊分析)]
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|「融けた鉄のプール」についての「直接の目撃証言」は少ないのでは。多くは伝聞に基づくものではないか。「融けた鉄のプール」があったという証拠はなく、実在しなかったと考えるのが自然
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ジョーンズたちの論文については、他のところに書いたが、解析方法が明示されないなど問題が多く、あまり真剣に捉えるようなものではない。発見されている物質はビルの中ではありふれたものばかりなので、論文はテルミットの存在やナノテルミットの存在をなんら示唆しない。
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鉄の小球については、鉄骨が融けてそこから小さな「しぶき」が飛んだと考えるのは表面張力の観点からも無理がある。いっぽう、崩壊過程の衝撃によって鉄骨から鉄粉が飛ぶことは充分に考えられる。鉄粉は低い温度でも燃えて融ける。それによって、酸化鉄ではあるが、鉄を含む小球は簡単にできる(火打金から飛んだ酸化鉄の小球の顕微鏡観察図をロバート・フックがミクログラフィアに掲載している)。したがって、鉄球が酸化鉄でできているのでよければ、鉄骨が融点に達していなくても小球はできる。このようにしてできた酸化鉄の小球は崩壊現場にいくらでもあったはずである。
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小球ができる自然なメカニズムがあるなら、「ありそうにない」メカニズムを主張する場合、その証拠を提出するのはそれを主張する側というのが、普通の科学の論理。なんらかの意味で「観測された小球は、他の方法でできたものではありえず、鉄骨が融点に達した証拠以外のなにものでもない」ことを証明しなくてはならない。
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2011年1月25日 (火) 03:34時点における版

全般

きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
NIST(米国標準技術局)が世界貿易センタービル崩壊について報告書(阪大の菊池誠教授などが、「読んだのか」と迫るその報告書)を出しているが、その一部を請け負ったアンラーライターズ・ラボのケヴィン・ライアン氏によれば、NISTはビルを崩壊させるために燃料の量を倍にし、燃焼時間も倍にし、強度を半分にするなど、データを改ざんした。なぜ誰も調査しないのか。 ケヴィン・ライアンはWTCの仕事に関与していない[1]。データ改ざんというのは、シミュレーション? 出典を教えてください
世界貿易センターの3つのビルの地下に3週間以上たっても存在した溶解した鋼鉄のプールがあったのはなぜ?そのエネルギーはどこから? 「溶解した鋼鉄のプール」が実在したという証拠はない

追記: ちなみに、本当に「融けた鋼鉄のプール」が存在したとすれば、消火活動時に水蒸気爆発が頻発したはずとの指摘をもらいました(知人科学者よりの私信)。したがって、「消火活動で水蒸気爆発がどの程度あったか」というのも、「融けた鋼鉄のプール」についての傍証になりうる情報かもしれません。

これは事実と違います。

事件直後より現在の方が、ビルの崩壊に爆発物を使ったと思っている「専門家」が増えています。 特に3つ目に崩壊した第7ビル(ソロモンブラザーズビル)に関しては、この点は顕著です。 事件当時は報道があまりありませんでしたが、その後の911の真実を求める人たちの努力によって、ビル崩壊に焦点を絞った映画が話題を集めています。

911 Mysteries(日本語版はありません)


また、専門家で世界貿易センターの3つのビルの崩壊に爆発物が使われたと主張している米国の団体は増えています。

911の真実を求めるエンジニアと建築家たち 911の真実を求める学者たち 911物理学(とテクニカル・インテリジェンス) →菊池誠教授はここの人々を相手に論文で勝負するといいと思います。 911の真実を求めるパイロットたち

などがそうですし、ついに日本にも京都大学の西牟田先生などが中心となって 911の真実を求める日本の科学者の会 が誕生しています。

菊池誠『科学と神秘のあいだ』の引用

<旅客機がビルに衝突する場面は何度見ても衝撃的なのだけど、もうひとつの驚きは、衝突からだいぶ時間が経った後で突然ビル全体が崩れてしまったことだ。 これには、ビル建築の専門家も驚いたらしく、最初に見たときは爆破されたのかと思った、と書いた専門家もいる。 もちろん、それは事件直後の情報もあまりなかった時点での話で、今は爆破されたなどとは考えられてはいない。>

団体が増えていることは、ビルが爆破で崩壊したことの信憑性を高めることにはならない。
誰がやったかはわかりません。 ただ、爆薬を仕掛けるのに最適な場所はツインタワーの場合はエレベーターシャフトで、事件の前に世界貿易センターではエレベータの改修工事が行われていたことがわかっています。 菊池誠『科学と神秘のあいだ』の引用

<爆破するには、ビル内部のいたるところに爆薬をしかけたり、事前にかなりの準備をしなくちゃならないから、アルカイダにできたはずがなくて、実はアメリカ政府がやったに違いない、とその人たちは考えている。>

エレベーターシャフトが最適というのは何にとって最適なのか。「仕掛けやすい場所」に仕掛けるのは制御解体のやりかたではない

こちらを引用

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911陰謀論者は、次つぎと疑惑を挙げるが、誰が真犯人かといった核心についての仮説は立てず、自ら検証はしない。

「ブッシュの陰謀だ」などと結論を言ってしまうと、「では、ハイジャック機に誰が乗ってたのか?」、「いつどうやって誰が制御解体用の爆発物を、誰にも気づかれずにしかけたのか?」「77便はどこ行ったのか?」などと突っ込まれてしまうからだ。

そうならないように、陰謀論者の論調はつぎのようなものになることが多い。

「いや、私は知らない。私は調査機関の人間ではないのだから当り前だろう。私は単に質問をしてるだけだ。質問してはいけないのか?陰謀だとも言っていない。911テロ事件には、これだけおかしな点があるのだ。なにも疑問に感じないほうがおかしい。なにが起こったかなど誰にもわからない。公式見解など信じるのはどうかしている。だから我々は再調査を要求してるのだ。」

あれこれの化合物が、ある場所、それもあれほど大きく、人やものの出入りの多い場所から見つかったとして、それにどれほどの意味づけが可能なのか?

小さなビルの家主や管理人をしていたが、テナントは本当にいろいろなことをする。それぞれ事情や必要あっての事だろうが。

テナントの誰もが、硫黄化合物とかダイナマイトとか溶接器とかナントカマイトとか向精神薬とかダッチワイフとかナパーム弾とかXXとかを持ち込んだりひそかに溜め込んでたりしていなかった、という証明は多分不可能である以上、かつ持ち込んで溜めてたかも、という説明が、如何なる深遠迂回な説明より単純なゆえに蓋然性が高い以上、「こういう物質があったから」という基礎の上にアレコレの推論を立てる努力は極めてむなしいと思う。

テルミット

きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
崩壊したビルのコンクリートが瓦礫ではなく、パウダー状の微粒子になってしまったのはなぜ?その中から軍特許用のテルミット(テルマットという名前)でしか使われない硫酸バリウムが多量に検出されているのはなぜ? 「瓦礫ではなく」は間違い。瓦礫にもなったし、粉にもなった。超高層ビル崩壊の巨大な力学エネルギーによると考えて不思議はない

硫酸バリウムは硝酸バリウムの間違い? 硝酸バリウムはテルマット以外の爆薬にも使われるので、「だからテルマットだ」は間違い。ただし、ジョーンズたちの論文には「一部のサンプルでバリウムが見つかった」と言葉で書かれているだけで、データはなく、しかも「硝酸バリウム」とは書いていない。これが硝酸バリウムではなく硫酸バリウムなら、ありふれた物質

911の前にも後にも火災で崩壊したビルは世界中で一つもないのに、911事件の日に3つものビルが立て続けに自由落下に近いスピードで崩壊し、パウダー状になり、そして地下でいつまでも鋼鉄が溶けてプールになっていたのはなぜ?火災の温度ではそこまで高温にならないはずだが。 911の前にも後にもWTCクラスの超高層ビルが崩壊した例はありません。火災に限らず。もし、火災で崩壊した例がないというのが、WTCの火災崩壊を疑う根拠であるなら、他の「超高層ビル」がほかにどのようにして崩壊したのか例を挙げてみてください。あれは前例のない崩壊であるところが最重要点です。どんなものにも「初めて」はあるわけです。

なお、鉄骨構造の高層ビルが火災によって崩壊しうることは、その後に起きた、マドリッドのWindsorビル火災で確認できます。和田 章・岡本達雄両氏の報告によれば、鉄骨構造の部分は火災の熱でほとんど崩れ、鉄筋コンクリートの部分が残ったために、ビル全体の倒壊はまぬがれています[2]

スティーブン・ジョーンズのナノサーマイトの論文は何も証明していないので、まじめに取り上げる科学者はいないだろう、という程度の感想です。肝心のナノサーマイトについても、「通常のサーマイトによるものとしてはおかしいので、ナノサーマイト」というわけのわからない論理です。「論文なのだから論文で反論すべし」というときどきあるご意見については、「たいていのクズ論文は誰の反論も受けないまま、朽ち果てる」とお答えすれば充分でしょう。このあたりのことは討論当日に議論すればいいのかなとは考えています。

制御解体

きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
これからは「制御解体に似ている」と言うにとどめます。私個人は、そこから先を判断する情報も能力もありません。「第7ビル崩壊は制御解体に似ていた、そして、ツインタワーは普通の制御解体とは違う崩れ方だったけれど、爆発物を使っているように見えた」、ですね。 どのビルであれ、制御解体も爆破もありません。WTCで起きたことは二機の飛行機の突入のみですから、あとはすべてその影響です。

WTC7崩壊の最終プロセスとよく似た最終プロセスを示す制御解体映像を探すことはできます。最終プロセスが似ていることとそれが「制御解体である」こととはまったく別の話。実際には制御解体には制御解体のための準備があり、WTC7崩壊には長時間にわたる火災がありました。また、爆破解体では大きな爆発音がするはずですが、WTC7で爆発音が聞こえたという話はないのでは? つまり、最終プロセス以外はまったく似ていないというのが結論

ツインタワーが制御解体に似ていないなら、もはや制御解体を考慮する必要はありません。映像を見て、爆発物を使ったように感じた人はたくさんいますが、「そう見える」ことと「事実」とはまったく別の話。

WTC1,2は、素人の私の目にも、制御解体には見えなかった。普通の制御解体なら、上から下まで、一斉に崩れ落ち、まるで下から潰れていくよう見える。だが、ツインタワーはそういう崩れ方ではなかった。あれを制御解体で行おうとすれば、落下速度に合わせて爆発のタイミングを調整するという超ウルトラ技が必要になる。なぜ陰謀成立に必要ないことに、そんなバレる危険まで冒して、さらにそんな超難関技術を駆使する必要があるのか。
相当のエネルギーだと思います。ただ、事故や犯罪(殺人)の現場検証や捜査を長くやった人から、人骨は決して米粒にはならない、とWTCの崩壊に関してきっぱりおっしゃっていました。 WTCクラスのビル崩壊によって生じた膨大なエネルギーでも人骨が米粒大にならないという根拠は? それらの巨大なエネルギーがそうした現象を作り出したという可能性を否定し、爆弾による破壊でのみ発生させられると証明して初めて、「制御解体説」に多少の蓋然性が生まれる。(「制御解体説」を仮定すると生じる矛盾・疑問にも答えないと、十分な蓋然性は持てないが・・・)
これを一番強く主張されているのは、リチャード・ゲイジ氏を代表とする「911の真実を求める建築家とエンジニアたち」というグループです。このグループはWTC崩壊ばかり調べています(専門家集団なので、そうなのでしょう)。現在、1391人の建築家とエンジニアたちが、世界貿易センターの3つのビルは制御解体されたと結論し、政府に再調査を要求しています。 ゲイジは低層建築が専門で超高層は専門外。この問題ではゲイジよりも超高層ビルの専門家のほうが信頼できるのは当然 私は、構造工学や材料力学や発破工学の授業を大学で受けた。トンネル工学が専門で、構造工学の専門家ではないので断言はできないが、ビルの設計図からその構造を理解し、崩壊に必要なエネルギーを逆解析し、所定の位置にダイナマイトをセットし、内に向かって崩壊するように上部からドミノ倒しのように自重を加味しながら、発破を仕掛けてゆくといった制御破壊のセットは、10日間でも無理だと思う。

自由落下

きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
実際には自由落下よりも長い時間です。自由落下なら9秒ぐらいだったでしょう。ツインタワーの崩壊は諸説ありますが、11~14秒ぐらいだったことになっています。世界貿易センターのツインタワーの崩壊は自由落下よりは遅い11~14秒でした。第7ビルの崩壊は、自由落下により近い6.5秒でした。 「自由落下」と「自由落下に近い」はまったく違う きくちさん紹介のビデオでは、意図的な操作がたくさん行われていた。自由落下の速度で崩壊したという嘘をスローモーション映像で強調してもいた……「真実追究」が目的なら、なぜそんなことをする必要があるのか。そうした点が、私がきくちさんたちの活動が信用できない大きな理由だ。真実・事実に誠実ではないと感じるのだ。

西牟田祐仁さんの見解

西牟田祐仁さんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の見解
WTC1,2,7ビルの崩壊は、アメリカ政府が当初主張した「航空機衝突とジェット燃料の高温による火災による崩壊」というよりも「制御解体による崩壊」に多くの特徴が重なっている。しかし通常の制御解体による崩壊と違う点もある。それは「溶けた鋼鉄の溜まり」が目撃され多くの証言があることである。他方WTC崩壊の粉塵から「鉄を主成分とする微小な球体」が多数かなりの濃度でWTC周辺の4か所以上で採取されたサンプルすべてから発見された。これは鉄が液体となっていたことを示すものと考えられる。とすれば鉄を液体にする高熱を発する何らかのものが存在したと考えられる。それは何か?上記「鉄を主成分とする微小な球体」を分析したところ、ここにはテルミット(酸化鉄とアルミニウムの粉末の反応をもとに2500℃以上を発する物質)の成分と基本的に一致するものが含まれていた。これはこの鉄の溶解がテルミットによって起こった可能性を想定させるものである。さらに同じ粉塵の中から未着火の「ナノテルミット」(極めて微細な粉末化によって発熱性だけでなく爆発性を強めたテルミット)の現物が見つかった。これはこの鉄の溶解がナノテルミットによって起こされたことをかなりの確度で推定させるものである。すなわちWTC1,2,7ビル崩壊に関してこれまで想定されていた航空機の衝突とそれから派生する要因以外の要因の存在の可能性が具体的な物証を伴って新たに示されたのである。だとすれば次のステップとして、WTC1,2,7ビル崩壊についての再調査が行われることに合理性がある。

参考資料:911事件映像分析(WTC崩壊分析)

「融けた鉄のプール」についての「直接の目撃証言」は少ないのでは。多くは伝聞に基づくものではないか。「融けた鉄のプール」があったという証拠はなく、実在しなかったと考えるのが自然

ジョーンズたちの論文については、他のところに書いたが、解析方法が明示されないなど問題が多く、あまり真剣に捉えるようなものではない。発見されている物質はビルの中ではありふれたものばかりなので、論文はテルミットの存在やナノテルミットの存在をなんら示唆しない。

鉄の小球については、鉄骨が融けてそこから小さな「しぶき」が飛んだと考えるのは表面張力の観点からも無理がある。いっぽう、崩壊過程の衝撃によって鉄骨から鉄粉が飛ぶことは充分に考えられる。鉄粉は低い温度でも燃えて融ける。それによって、酸化鉄ではあるが、鉄を含む小球は簡単にできる(火打金から飛んだ酸化鉄の小球の顕微鏡観察図をロバート・フックがミクログラフィアに掲載している)。したがって、鉄球が酸化鉄でできているのでよければ、鉄骨が融点に達していなくても小球はできる。このようにしてできた酸化鉄の小球は崩壊現場にいくらでもあったはずである。

小球ができる自然なメカニズムがあるなら、「ありそうにない」メカニズムを主張する場合、その証拠を提出するのはそれを主張する側というのが、普通の科学の論理。なんらかの意味で「観測された小球は、他の方法でできたものではありえず、鉄骨が融点に達した証拠以外のなにものでもない」ことを証明しなくてはならない。

鉄の球体の微粒子がその中から発見されたWTC粉塵を採取した正確な場所と時間は重要な論点です。

わたくしは基本的にNiels H. Harrit, Steven E. Jonesらが、The Open Chemical Physics Journal, 2009,2,7-31 に載せた Active Thermitic Material Discovered in Dust from the 9/11 World Trade Center Catastropheに依拠しています。

この論文のサンプルは明らかにトーチ切断と関係ないですね。

今、ジョーンズ論文の参考文献を見てみたのですが、鉄微粒子ならこちらのほうが、はっきりしていていいかもしれません。

いずれにしても、トーチ切断でないとしたら、次に考えるべきは、「鉄が熱で融けて微粒子になった」のではなく、「鉄の細かな粒ができて、それが燃えた」という可能性かと思います。

鉄は塊では融点に達するまで融けないのですが、細かい粒になれば、容易に燃えますし、融点も下がります。鉄を硬いもので叩くと火花が出ますが、あれは、鉄の粉が発火するのですね。叩くだけで鉄粉が出るのだから、大崩壊で鉄骨の表面から鉄粉が出ること自体はそれほどおかしくはないでしょう。だから、鉄骨が削れて鉄粉になり、火災の熱で燃えたり融けたりしたというシナリオは、まあまあ自然な気がします。 ただ、じゃあ融点はどれだけ下がるんだといわれると即答はできないので、いちおう調べてみます。しかし、粒の大きさで違うから、確固としたデータはないかもしれません。 自然発火するくらいなので、低温で燃えることは間違いないのですが

はっきりはしないのですが、たぶん、純鉄の融点はミクロンくらいのサイズではほとんど下がらず、一方、酸化鉄は融点が純鉄より低くなるので、表面融解にはそちらが効くかなという気はします。

鉄が燃えると表面温度は酸化鉄の融点に達するようなことがなんとなく書いてある文章もあるのですが、なんとなくなので、もう少し調べます。

燃焼ではなく、粉塵爆発で申し訳ないのですが、鉄の微粒子が融点どころか沸点を超えて球状になるという実験があります。

ただし、生成物はだいぶ小さい。

しかし、まあこの路線(鉄の微粒子は燃えるので、着火のもとになった火よりも高い温度になる)はそれほど間違っていない気がします。

僕は化学や冶金の専門ではないので、詳しそうな知り合いの研究者に聞いています。

生成物が融けた鉄の塊ではなくて微粒子なので、鉄骨そのものが融点以上の熱にさらされなくても、そういうものができた可能性はいくつかあるのではないかと思います。 微粒子は由来がいろいろありうるから、と以前に書いたのは、そういう意味です。


ひとつ確認できたのは、スチールウールの燃焼実験(これは鉄ですが、細いために簡単に火がつく)では、先端が融けて球状になるのが、見てわかるそうなので(僕は小学生のときに実験したきりなので、記憶がはっきりしていませんでした)、鉄を融かして球にすること自体はそれほど大変ではなさそうです。

ただし、その主成分は酸化鉄(II)や四酸化三鉄とのこと。酸化鉄の融点が純鉄より低いせいで融けるのかと思います(トーチ切断の原理です)。この生成物が西牟田さんのお気に召すものかどうか、わかりませんが。 iron-rich sphereが純鉄かどうかは重要ですが、最低でも表面には酸素か炭素が混じってるのではないでしょうか。EDSのスペクトルでも酸素か炭素は出ますよね。そうだとすれば、表面の融点は純鉄より低いでしょうし、融けること自体は不思議ではないかな。

ほかには鉄粉と水蒸気の反応もありえますが、それもすぐにはわかりません。

いずれにしても、鉄粉と鉄骨では火に対する反応が全然違うので、この路線は考える価値がありそうな気がします。

いえ、スチールウールは細いやつを使えば空気中で簡単に燃えます。

たとえば、こちらは左巻健男さんが神奈川県立教育センターで教員研修として行った化学実験研修の記録ですが、課題は「スチールウール(ボンスター)1玉を空気中でマッチ1本で燃やす」です。ガスバーナーですらありません。マッチ一本です。鉄というものが、いかに簡単に燃える物質かわかると思います

細かい鉄粉にいたっては、常温の空気中で自然発火します_____________________________________

「スチールウールの燃焼実験」で、鉄が燃焼する(酸化する)

とは、実験の環境として、純酸素を用意して、熱したスチール ウールを純酸素の中に入れるのではありませんか。

そのようなことをすると、激しく酸化して、酸化の際に出る熱で、 酸化鉄は球形になります。鉄が球形になるのではありません。

空気は、酸素を1/5含んでいます。 空気中で、燃焼実験は、困難でしょう。_________________________