「お勧めの資料」の版間の差分

提供: 911事件を検証する公開討論会Wiki
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|「ルース・チェンジ」の製作者とポピュラー・メカニクス誌の編集者が行った公開討論をご紹介します。すでにご存知のかたも多いと思いますが、[http://www.nbbk.sakura.ne.jp/911/LCvsPM.html 日本語訳をしてくださっているサイト]があります(「ルース・チェンジ」そのものについての詳細な検討もあります)。先に紹介した「ZERO」検討サイトと同じところです
 
|「ルース・チェンジ」の製作者とポピュラー・メカニクス誌の編集者が行った公開討論をご紹介します。すでにご存知のかたも多いと思いますが、[http://www.nbbk.sakura.ne.jp/911/LCvsPM.html 日本語訳をしてくださっているサイト]があります(「ルース・チェンジ」そのものについての詳細な検討もあります)。先に紹介した「ZERO」検討サイトと同じところです
 
ぜひともこれ全文を読んでいただきたいのですが(お読みになれば、「ルース・チェンジ」の内容が日本版公開以前に論破されていたことが理解できると思います)、今ここで紹介したいのはポピュラー・メカニクス誌編集者が真っ先に口にしたこの言葉です
 
ぜひともこれ全文を読んでいただきたいのですが(お読みになれば、「ルース・チェンジ」の内容が日本版公開以前に論破されていたことが理解できると思います)、今ここで紹介したいのはポピュラー・メカニクス誌編集者が真っ先に口にしたこの言葉です
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ジェイムズ・メグス: えーとね、このビデオクリップは本当に興味深いものだと思います。なぜなら、この映画がいかに巧妙に製作されたかを、いかに強く感化させるかを示しているからですが、それは一連の未解決の問題のようなものを問いかけ、背後で薄気味悪い音楽を流すとね、あたかも誰かがこれらの事実を隠蔽しているか
 
ジェイムズ・メグス: えーとね、このビデオクリップは本当に興味深いものだと思います。なぜなら、この映画がいかに巧妙に製作されたかを、いかに強く感化させるかを示しているからですが、それは一連の未解決の問題のようなものを問いかけ、背後で薄気味悪い音楽を流すとね、あたかも誰かがこれらの事実を隠蔽しているか
 
のように聞こえるわけです。実際には、これらのすべての疑問については答えがあるんですが。
 
のように聞こえるわけです。実際には、これらのすべての疑問については答えがあるんですが。
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「背後で薄気味悪い音楽を流す」のがいかに効果的であるかは、この時点ですでに指摘されているわけです。
 
「背後で薄気味悪い音楽を流す」のがいかに効果的であるかは、この時点ですでに指摘されているわけです。
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ですから、もし本当に真実を追究するという目的で作られた映画であれば、できれば余分な音楽のないバージョンが望ましい。そうでないのはプロパガンダであるということです。
 
ですから、もし本当に真実を追究するという目的で作られた映画であれば、できれば余分な音楽のないバージョンが望ましい。そうでないのはプロパガンダであるということです。
 
このあたりのことを事前に知っておくのはいいことでしょう
 
このあたりのことを事前に知っておくのはいいことでしょう
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 個人的な体験や経験の積み重ねは否定するべきではない.しかし,それが客観的にも意味を持つものなのかどうかは,いったん自分の体験や経験を棚上げにして考えてみる必要がある.このように,個人的な体験は客観的事実ではないのだという認識を持っておくこともまた,重要な科学リテラシーといっていい.
 
 個人的な体験や経験の積み重ねは否定するべきではない.しかし,それが客観的にも意味を持つものなのかどうかは,いったん自分の体験や経験を棚上げにして考えてみる必要がある.このように,個人的な体験は客観的事実ではないのだという認識を持っておくこともまた,重要な科学リテラシーといっていい.
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 そこで,この「個人的な体験」にかかわるものとして,9.11同時多発テロの問題をとりあげたい.このテロ事件を米政府による自作自演の陰謀であったと疑う方々は本誌読者にもおられるようで,実際,誌上に賛否双方の論文が掲載された.筆者は,アメリカがイラク侵攻の口実として9.11を利用したと考える一方,テロそのものの自作自演説はナンセンスのひと言で切り捨ててかまわないものと主張している.ここでは科学リテラシーの観点からこの問題について,一つだけ述べておこう.
 
 そこで,この「個人的な体験」にかかわるものとして,9.11同時多発テロの問題をとりあげたい.このテロ事件を米政府による自作自演の陰謀であったと疑う方々は本誌読者にもおられるようで,実際,誌上に賛否双方の論文が掲載された.筆者は,アメリカがイラク侵攻の口実として9.11を利用したと考える一方,テロそのものの自作自演説はナンセンスのひと言で切り捨ててかまわないものと主張している.ここでは科学リテラシーの観点からこの問題について,一つだけ述べておこう.
 自作自演説が出始めた当時,多くの自作自演論者が,根拠の一つとして,世界貿易センタービルの崩壊の仕方がおかしいという点を挙げた.中には,物理的にありえないと主張する論者もいた.実際,菅原進一(当時,東大)のように,崩壊直後の取材に対していったんは「地下で爆発があったのではないか」と述べた建築専門家も
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いる.むろん,これはあくまでも第一印象での話に過ぎないのだが,とにかく,建築の専門家ですら当初は地下での爆発かもしれないと思ったくらいなのだから,まして建築の素人がまっさきに「爆破かもしれない」と考えること自体は,なんらおかしいことではない.大事なのは,第一印象を棚上げにしてよく考えてみることである.
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 自作自演説が出始めた当時,多くの自作自演論者が,根拠の一つとして,世界貿易センタービルの崩壊の仕方がおかしいという点を挙げた.中には,物理的にありえないと主張する論者もいた.実際,菅原進一(当時,東大)のように,崩壊直後の取材に対していったんは「地下で爆発があったのではないか」と述べた建築専門家もいる.むろん,これはあくまでも第一印象での話に過ぎないのだが,とにかく,建築の専門家ですら当初は地下での爆発かもしれないと思ったくらいなのだから,まして建築の素人がまっさきに「爆破かもしれない」と考えること自体は,なんらおかしいことではない.大事なのは,第一印象を棚上げにしてよく考えてみることである.
 そもそも「おかしい」と主張するためには,普通の状態を知らなくてはならない.しかし,あのクラスの巨大ビルが普通に崩壊する現場など,これまで誰が目撃しただろうか.あれは人類が初めて目撃した巨大ビル崩壊であり,そして,ビル崩壊とは極めて複雑な現象である.ビデオを見ただけで「おかしい」と言ってしまえるよう
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な簡単な話ではない.だからこそ,この崩壊については,大規模な計算機シミュレーションが行われたのである.崩壊の詳細は議論の余地があるが,飛行機が衝突したツインタワーだけではなく,第7ビルまでが崩壊したメカニズムについても研究が進んだ.情報が少ないうちは不自然に思えるものも,研究が進むにつれ,意外ではあ
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 そもそも「おかしい」と主張するためには,普通の状態を知らなくてはならない.しかし,あのクラスの巨大ビルが普通に崩壊する現場など,これまで誰が目撃しただろうか.あれは人類が初めて目撃した巨大ビル崩壊であり,そして,ビル崩壊とは極めて複雑な現象である.ビデオを見ただけで「おかしい」と言ってしまえるような簡単な話ではない.だからこそ,この崩壊については,大規模な計算機シミュレーションが行われたのである.崩壊の詳細は議論の余地があるが,飛行機が衝突したツインタワーだけではなく,第7ビルまでが崩壊したメカニズムについても研究が進んだ.情報が少ないうちは不自然に思えるものも,研究が進むにつれ,意外ではあっても不自然ではないことが明らかになってきている.
っても不自然ではないことが明らかになってきている.
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 われわれは誰しも,身の回りの狭い範囲の経験をもとにものごとを見る.それが必ずしも悪いとは限らないが,必要とあれば自分の経験やそれにもとづく直感を棚上げにできること,それは一つの重要なリテラシーと言えよう.自分にとっての「自然な」巨大ビル崩壊のイメージとは,実はテレビや映画の特撮で刷り込まれただけの
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 われわれは誰しも,身の回りの狭い範囲の経験をもとにものごとを見る.それが必ずしも悪いとは限らないが,必要とあれば自分の経験やそれにもとづく直感を棚上げにできること,それは一つの重要なリテラシーと言えよう.自分にとっての「自然な」巨大ビル崩壊のイメージとは,実はテレビや映画の特撮で刷り込まれただけのものに過ぎなかったのではないか,たとえばそう疑ってみることから始めてみてはどうだろうか.
ものに過ぎなかったのではないか,たとえばそう疑ってみることから始めてみてはどうだろうか.
 
 
|[http://blog.goo.ne.jp/hwj-sasaki/e/95eac4c0aecae06d0165f85a3c7fca27 こちら]で、佐々木俊尚氏は4年以上前に同様の懸念を表明されていますので、参考まで。
 
|[http://blog.goo.ne.jp/hwj-sasaki/e/95eac4c0aecae06d0165f85a3c7fca27 こちら]で、佐々木俊尚氏は4年以上前に同様の懸念を表明されていますので、参考まで。
  

2011年1月23日 (日) 21:54時点における版

きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
参考になる書籍

●陰謀説の本よりも先に読むべきもの: "The 9/11 commission report"(原文は[1]から入手可。日本版は抄訳の「911委員会レポートダイジェスト」)。ざっとでいいので、これに目を通すことからしか、議論は始まらない。これ以前に政府機関から出された「嘘の見解」(特にFAAとNORAD)はこの委員会レポートで訂正されているので、「公式説」という言葉を使う際には注意が必要

●委員会報告への補足として重要なもの: "The Ground Truth"(FAAとNORADの通信記録など) "Without Precedence"(委員会による調査の経緯など)

●陰謀論を気にせずに読むとよいもの:「倒壊する巨塔」(911に至る経緯) "Firefight"(ペンタゴンでの消火・救出作業の記録)

●陰謀論批判: "Debunking 911 Myth"(Popular science誌によるもの) 「陰謀論の罠」(日本語でのもっとも徹底した文献) 「ニセ科学を10倍楽しむ本」「検証 陰謀論はどこまで真実か」(普通程度の興味の人にはこの二冊のいずれかで充分。911陰謀論についてコンパクトだが的確な記述。前者は子供にも読めるように書かれている)

参考になるサイト

日本語で読めるものとしては、以下のふたつのサイトが重要。これと「陰謀論の罠」で陰謀論批判はおおむね尽きるのではないか

分解 『911 ボーイングを捜せ』[2] : 「ボーイングを捜せ」「ルースチェンジ」「ZERO」など、陰謀を主張する映像作品の内容を詳細に検証している。映像作品を見る前に読むことを薦める。その他にもLoose Change vs. Popular Mechanicsの抄訳やさまざまな疑問点の検証が行われている。

Skeptic's wiki [3] : 超常現象や代替医療なども含めた懐疑論のサイトだが、911陰謀論も大きく扱われている。

911事件に関する私の立場を明確にしておきます

(みんな、いっぺん、「真っ白」になってくれないか?)

ベンジャミンさんが書いた初期の911の本はごく普通で、まともです。元々フォーブスのアジア支局長ですから、ジャーナリストとしてあの事件に興味をもったのですから。ただ、最近の彼の本は私でも理解が・・・・ちょっと難しいかな。

彼のファンも多く、彼の講演会はたくさんの人が集まるのも事実です。彼の911事件の本の中でも最初の2冊『暴かれた9.11疑惑の真相』『911テロ捏造』は、日本でこの問題を真正面から扱った比較的早い時期の書物で、内容もよく調査され、整理されていると思います。その後、『暴かれた9.11疑惑の真相』は文庫本にもなり、ウェッブ本も発売されていますね。

政府機関が調査に非協力的であったことや一部の証言は拷問によって得られていることなど、調査にまつわるさまざまな問題点は、The Ground Truthに当事者の視点で詳しく書かれていますので、興味のあるかたはお読みになることをお薦めします。この本は陰謀説に立つみなさんもいっとき「真実が明かされている」と色めきたって、大きな話題になったものです。基本文献のひとつと言っていいでしょう。 「ポピュラーメカニクス」のことが言及されていたので、

Loose Change vs. Popular Mechanics という菊池誠さんのブログ記事を紹介しておきましょう。 <この討論はLoose Changeの息の根をほぼ止めたものとして知られているので、誰か日本語訳してるのじゃないかと思ったのですが、ざっと検索した感じでは見つかりませんでした。そこで、面白いところを3箇所ばかり、意訳しておきます。全体のごく一部です。きちんとした訳がどこかにあれば、ご教示ください。> とのことです。

ともに全部応えられるかはわかりませんが、ここここのサイトには、私たちがこれまで積み上げてきたものが、整理されて展開しております。ご参考になさってください。ここ数年の研究の集大成です。

<アメリカ政府機関の人々はもちろん、航空関係者も科学者達も、この「主翼激突跡に生える草」については、目も耳も口も、完全に閉ざしています。むしろ、無傷で残っている草があることの方が自然だと私には思われます。全ての草が根こそぎ取り除かれるには、翼が鍬のごとく地面にめり込む必要があるでしょう。つまり、飛行機が真横から墜落する必要があることになります。 スコップを刀のように構え、右肩上方から左足前に向かう要領で地面を斜めに切った場合、スコップが切った周囲の草は結構残ります。 あまりにも当たり前だったので、航空関係者も科学者達も特にいうべきことはなかったのでしょう。>

「WTC制御解体説」については、米国の建築家とエンジニアたち千人以上が、火災と飛行機の衝突の衝撃だけでは崩壊はありえない、コンクリートがパウダーになり、鋼鉄が溶けて何週間も地下の深いところで燃え続けていることはありえない、ことを指摘していますが、「コンクリートが微粉末になって、何キロにもわた ってとび散ったことた(雪のようにローワーマンハッタン中に降り積もった)こと」と「3週間たっても鋼鉄が溶けていた」ということを、どう理解されていますか?

英語ですが、ここに建築家、エンジニアらの主張がまとめられています。消防士たちの見解もあります。

「ペンタゴンに衝突したのはボーイングじゃなかった」という説に関しては、パイロットや軍人の911真相究明グループがボーイング757ではあのような航路でペンタゴンに突っ込むことが不可能であることを示しています。

パイロットの911真相究グループには、ペンタゴンに突っ込んだのが民間旅客機のボーイング757ではありえない、ことが詳細に書かれています。

また、最近できた軍人の911真相究グループも、軍用機しかペンタゴンに近づけないことや、あのような曲芸飛行ができないことを指摘しています(なので、ペンタゴンに突っ込んだのはアメリカン航空77便ではありえない、と主張)。

あの厳格なノーム・チョムスキーでさえ、「911をアルカイダがやった証拠は無い」と言っています

私見ですが、アメリカ政府の関与があったとしても、ごく一部ではないかと思います。政府首脳の当時の発言を注意深く聞いていると、ペンタゴン上層部にはかかわっている人がいる可能性が高く、ブッシュ大統領はほぼ何も知らないであろうと思います。より深くかかわっているであろうと思えるのは、例えばノーマン・ミネタ運輸長官(当時)などとつじつまが合わない発言をしているチェイニー副大統領です。また、ラムズフェルド国防長官も、事件の当日、米国防総省のトップとしては不可解な行動をされています。

今では法律家グループも911真相究明に加わっています。

蓋然性と現場の物的証拠(たとえばWTC周辺の粉塵の中にあった軍事用テルミット=テルマット、または”サーメイト”の存在)では、どちらが優先しますか?

水爆説=トンデモ論、と判断する情報を持っていません。私にはわからない、調べ用がない、というだけです。「純粋水爆」が使われたという説(リチャード・コシミズさんらが「独立党」が主張)、については、純粋水爆が何かも私にはわかりません。 困ったことに、彼らの「純粋水爆説」に賛成しないと、すぐに「スパイだ」「工作員だ」と言われるのです。そういう人とは、たとえ考え方が似ていても(911事件の公式説を疑っているところは同じ)、協力関係ができません。 ただ事件後、周辺でガン患者・ガン死者が急増、という事実はあります。それが何によって起きているのかは調べる必要はあるでしょう。そして、米国環境庁EPAが早々と現場付近の空気について「安全宣言」をしたのは、非常にまずい対応です。

米国政府(FBI、国務省のビザ担当官)職員などの証言が重要です。これまでありませんでした。

9.11を米政府(あるいはオーナーなど)が自作自演したという説の「見かた」については、拙著『科学と神秘のあいだ』(筑摩書房)で詳述しました。スティーブン・ジョーンズについても、思うところを書きました。また、『おかしな科学』(楽工社、共著)でも取り上げています。香山リカさんとの対談「信じぬものは救われる」(かもがわ出版)でも少し語ったと思います。興味のあるみなさんに手に取っていただければ幸いです。たぶん、図書館にもどれか一冊くらいあると思います。 奥菜秀次『陰謀論の罠 「911テロ自作自演」説はこうして捏造された

 2007年に出た本なのですが、きくちゆみさんが、 <ベンジャミンさんが書いた初期の911の本はごく普通で、まともです> <中でも最初の2冊『暴かれた9.11疑惑の真相』『911テロ捏造』は、日本でこの問題を真正面から扱った比較的早い時期の書物で、内容もよく調査され、整理されていると思います>とした、この2冊の本はもとより、「ボーイングを捜せ」「ルース・チェンジ」も含めた陰謀論DVDも含めて、批判の対象にしています。

 事件直後の写真も付いていて、 <WTC倒壊は仕掛けられた爆薬が原因><ペンタゴンに突っ込んだのはミサイル> など、いまでも流布されている911陰謀論の主張に対して、検証・批判が詳細かつ網羅的に書かれています。  第二部では、<9.11テロは「新しい真珠湾」>と言われていることに関わって、真珠湾攻撃は「アメリカは日本軍による真珠湾攻撃を知っていたにもかかわらず、それを放置した」という陰謀説に反証していて、これも興味深かったですが、主題のユダヤ陰謀論にもかかわって。    奥菜さんの考察の結論は、 <(5)「9.11陰謀論」のつくられ方>142~152ページ にまとめられていますので、細かな陰謀論よりも根幹の問題を把握されたい方は、この10ページ程度に眼を通せばいいかと思います。  ここから、引用していきます。

< もともと、陰謀論というのは、それをつくる業者がいる。 要するに、陰謀論メーカーである。 これまで紹介してきたような『ボーイングを捜せ』などのDVDをつくった人々が、このメーカーである。 そして、このメーカーがつくった作品がよければ、陰謀論はあっという間に広まるわけで、これを広めている人々は、大別すると2つに別れる。  1つは、すでにこの世界にどっぷりとはまり込んでいる、いわば陰謀論信者とも言うべき人々。 彼らにとっては情報の真偽などどうでもよく、それらしきものならなにもかもが「世界政府の陰謀」「ユダヤの陰謀」「300人委員会の命令」に早変わりするので、陰謀論メーカーは大助かりなのである。  彼らは、陰謀論メーカーの陰謀を暴くことより、陰謀論メーカーがつくり出したありもしない巨大な陰謀を暴くことに熱中して、陰謀論を広めてくれるからだ。 もちろん、彼らのなかには意図してそうしている者たちもいるだろうが、多くは意図せずに陰謀論プロモーターとなっているのだ。  そして、もう書くまでもないだろうが、日本には陰謀論メーカーはおらず、いるのは陰謀論プロモーターばかりなのである。   陰謀論メーカーの手口を整理してみれば......

 では、ここで、陰謀論メーカーの手口、そのフェイクの手法を整理してみよう。 今回の9.11陰謀論では、ざっと数えただけでも、次のような手法が使われていた。

①証言をトリミングし改竄する。特定少数の証言のみを紹介する。 ②写真・映像の説明を事実と変える。自説に都合のいい物証のみを紹介する。 ③状況が大きく異なる同じ事象において「違う結果が出るのは当たり前だ」と言わず、「同じ結果が出ないのは陰謀だ」と言い張る。 ④事象の背景を説明せず、おどろおどろしく伝える。 ⑤扱うテーマは大きいほどよく、自らの手法は小さな嘘の積み重ね、そうすればインチキがテーマの陰に隠れ見えにくくなる。>

 以上のように、<陰謀論メーカー>と<陰謀論プロモーター>がいて、その手口が説明されていてるわけですが、さらにトンデモなことは。  <こうしてみると、9.11陰謀論者の手法は、ホロコースト否定論者とのそれに酷似している。>とし、<実際、彼らは知らず知らずのうちにホロコースト否定論者にマインド・コントロールされているのだ>とし、具体例として、<『アメリカン・フリープレス』The American Freepressというマイナーな週刊新聞>などを挙げています。 <『アメリカン・フリープレス』は、人脈的にも手法的にも反ユダヤ主義メディアの後継者>だとのこと。  ホロコースト否定論が裁判で敗北するなどで、<形成不利となったホロコースト否定論者らは姿を変え、その反ユダヤ政治活動を再開した。それが、911陰謀論の大攻勢なのだ。>ということです。

 そんなことだから、911テロはユダヤの陰謀だとかいうネタがネット上にたくさんばらまかれているんでしょうかね。

菊池誠さんはジョーンズ博士のことをご批判されていますが、ジョーンズ博士は911事件のWTCの粉塵を分析して、出てきた物質について科学論文を書いています。ぜひ、科学論文で対抗していただきたいです。

残念ながら、私は科学的なことには素人です。私がわかるのは、ある政治家(チェイニー副大統領)と別の政治家(ミネタ運輸長官)の発言の間にある嘘(あるいは、矛盾)や政治家の発言とマスコミの報道にある矛盾などです。それらについては、『9/11の矛盾』という本にまとめてありますので、菊池誠さんにも(他の方も)ぜひご参考にしていただければ、と思います。

「日経アーキテクチャー2008年10月27日号」にNIST報告書の概要が日本語で書かれていますので探してみてください。時期的に最終報告のひとつ前のバージョンかもしれません。WTC7についても最終報告書が出ています。一度目を通されることをお薦めします ちなみにこちらは、911事件に関して今分かっている事実、分かっていない点などをよく整理されていると思います。

真実を追究するというなら、上記のような明らかとなっている事実をベースにする必要があると考えます。

なお、911陰謀論の主張の詳細を知るには、その種類や両立場のリンク集も含めてこちらが参考になると思います。

「ルース・チェンジ」の製作者とポピュラー・メカニクス誌の編集者が行った公開討論をご紹介します。すでにご存知のかたも多いと思いますが、日本語訳をしてくださっているサイトがあります(「ルース・チェンジ」そのものについての詳細な検討もあります)。先に紹介した「ZERO」検討サイトと同じところです

ぜひともこれ全文を読んでいただきたいのですが(お読みになれば、「ルース・チェンジ」の内容が日本版公開以前に論破されていたことが理解できると思います)、今ここで紹介したいのはポピュラー・メカニクス誌編集者が真っ先に口にしたこの言葉です

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ジェイムズ・メグス: えーとね、このビデオクリップは本当に興味深いものだと思います。なぜなら、この映画がいかに巧妙に製作されたかを、いかに強く感化させるかを示しているからですが、それは一連の未解決の問題のようなものを問いかけ、背後で薄気味悪い音楽を流すとね、あたかも誰かがこれらの事実を隠蔽しているか のように聞こえるわけです。実際には、これらのすべての疑問については答えがあるんですが。

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「背後で薄気味悪い音楽を流す」のがいかに効果的であるかは、この時点ですでに指摘されているわけです。

ですから、もし本当に真実を追究するという目的で作られた映画であれば、できれば余分な音楽のないバージョンが望ましい。そうでないのはプロパガンダであるということです。 このあたりのことを事前に知っておくのはいいことでしょう また、音楽のない公式バージョンが存在しない状況下で、さて一般の人はいかにして「音楽という余分な情報をしたらどうなるか」を知ることができるか、それは難しいところです。

【山本弘『ニセ科学を10倍楽しむ本』(楽工社)】

で、やっぱりニセ科学の一つとして、911事件陰謀論について言及があるんですね。 (294~302ページ) 部分的に引用しておきます。


■WTCを爆破解体するのに、<どれだけの爆薬が必要か?> <パパ「シカゴにあったハドソン.デパートが古くなって爆破解体されたときには、1233kgの爆薬と、それに添加するための10.9kmのケーブルが必要だったそうだ。 12人の作業員が、24日かけて、ビルの中の1100箇所に爆薬をしかけたんだ。 ハドソン.デパートは33階。 それに対してWTCは110階だから...」

夕帆「とにかくすごい量の爆薬とケーブルが必要ってことね!」

パパ「それをビルの何千箇所にもしかけていったことになる。 コンクリートの柱にドリルでガガガガガッと穴をあけて、爆薬を詰めて、それを何十kmもの長いケーブルでづないでいって...... もちろん、WTCには毎日、何千人という人が働いているんだよ。 誰にもきづかれずにそんな工事ができると思う?」

夕帆「無理!(笑)」

パパ「陰謀論者の中には、鉄骨を切断するのにナノマーサイトという新発明の物質が使われたと主張する人もいる。 でも、ナノマーサイトの実物を目にした者はだれもいないし、そんなものが本当にあるかどうかもわからないんだ。  たとえそんな物質があったとしても、110階もあるビルをこわすのに何トンも必要なのに代わりはない。 鉄骨を切断しようとしたら、柱をおおおっているコンクリートをはがして、鉄骨を露出させなきゃいけないし......」

夕帆「やっぱり無理ね。絶対に気づかれるよ。 だいたい、なんでそんな面倒なことしてビルに爆弾しかけなきゃいけないの? 飛行機をぶつけるだけでいいじゃない?

パパ「中学生でもおかしいってわかるよね(笑)。 そうした陰謀をたくらむ悪人の心理になって考えてみれば、バレる危険がやたらに大きいうえに実行する意味のない作戦なんて、やるわけがないよ」

夕帆「そういう説を信じちゃう人って、他人の立場になって考えるということができない性格なのかな?」>

■ペンタゴン攻撃でも、<ひきょうなトリックを使う陰謀論者> <パパ「それに現場からは、ボーイング757機のエンジンや車輪の一部をはじめ、乗員乗客の遺体や遺品がたくさん発見されているんだ。 遺体はDNA鑑定によって、たしかに乗客のものであることが判明している。」

夕帆「陰謀論者はどう説明しているの?」

パパ「本物のアメリカン航空77便は、どこかの軍事基地にでもこっそり着陸させられて、乗員乗客は全員殺されて遺体を焼かれた。 その黒こげの遺体を、何者かがこっそりペンタゴンの現場に持ち込んでばらまいた......というんだ」

夕帆「回りくどい!(笑) それだったら旅客機をぶつけたほうが早いじゃない。 何でミサイルを使わなきゃいけないの?  ミサイルがとんでくるところをだれかに見られたら、一発でウソだってバレちゃうじゃない」>

■でも、<陰謀論者はまちがいを認めない> <パパ「ほかにも陰謀論者は、まちがったことをいっぱい言っている。  たとえば、WTCがくすれ落ちたのは、大型旅客機が衝突したことによるダメージに加えて、ジェット燃料に火がついてはげしい火災が起きたためだ。 何時間も続いた火災で、鉄が熱くなってやわらくなったために、ビルの重みをささえられなくなったんだな。  ところが陰謀論者はこう言っている。 『鉄の融点(固体が溶けて液体になる温度)は1535度だ。ジェット燃料の燃える温度は1200度だから、鉄が溶けるはずがない』......  これはまったくデタラメな説だ。 ビルがくずれおちるのに、鉄が融点に達する必要なんかない。 温度が上がると金属はやわらかくなる。 鉄の場合、500度ぐらいになったら、強度はがた落ちになって、変形しはじめるんだよ。」

夕帆「だれか陰謀論者にそれを教えてあげないの?」

パパ「言ってるよ、何年も前から。 でも陰謀論者はそれに耳を貸さない。 そんな反論なんかなかったかのように、『鉄が溶けるはずがない』と言い続けているんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・

夕帆「がんこな人たちだなあ(笑)」

パパ「ほかにも、911陰謀論者はいろんなことを主張してるんだけど、それらはいずれも事実じゃなかったり、根拠がなかったり、科学的にまちがいだということがわかっている。 まさにニセ科学だ」

夕帆「どうしてまちがいを認めないのかな?」

パパ「きっと彼らにとって、真相の究明なんかどうでもいいんだろう。 アメリカ嫌いの人たちが、アメリカ政府への悪口を流し続けたいだけなんじゃないかと思えるね。  ぼくもアフガン紛争やイラク戦争が正しかったとは思わないけど、だからと言って、明らかにまちがっている 説を流しておおぜいの人をだます行為は、断じて正義とは言えないだろう。 どんなことでもそうだけど、真相が本当にしりたいなら、まちがいとわかったことは撤回するのが正しい態度だ」>

最後には、<ニセ科学にひっかからないための10箇条>を上げています。 ・話の出どころを確認する。 ・誰が言っているのかを調べる。 ・キーワードに注目する。 ・反論に目を通す。 ・数字に注目する。 ・理屈で考えてみる。 ・実験をやってみる。 ・自分の目を疑う。 ・願望と事実を区別する。 ・正しい科学知識を身につける。

諸々の社会問題を議論する上でも重要でしょうね。

『日本の科学者』という雑誌に頼まれて、科学リテラシーについての記事を書いたところで、そこで9.11も取り上げました。『日本の科学者』の読者にも陰謀論に傾いているかたが少なからずいるからです。参考までに、その記事の9.11関連部分を転載いたします。参考にしていただければ幸いです

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 個人的な体験や経験の積み重ねは否定するべきではない.しかし,それが客観的にも意味を持つものなのかどうかは,いったん自分の体験や経験を棚上げにして考えてみる必要がある.このように,個人的な体験は客観的事実ではないのだという認識を持っておくこともまた,重要な科学リテラシーといっていい.

 そこで,この「個人的な体験」にかかわるものとして,9.11同時多発テロの問題をとりあげたい.このテロ事件を米政府による自作自演の陰謀であったと疑う方々は本誌読者にもおられるようで,実際,誌上に賛否双方の論文が掲載された.筆者は,アメリカがイラク侵攻の口実として9.11を利用したと考える一方,テロそのものの自作自演説はナンセンスのひと言で切り捨ててかまわないものと主張している.ここでは科学リテラシーの観点からこの問題について,一つだけ述べておこう.

 自作自演説が出始めた当時,多くの自作自演論者が,根拠の一つとして,世界貿易センタービルの崩壊の仕方がおかしいという点を挙げた.中には,物理的にありえないと主張する論者もいた.実際,菅原進一(当時,東大)のように,崩壊直後の取材に対していったんは「地下で爆発があったのではないか」と述べた建築専門家もいる.むろん,これはあくまでも第一印象での話に過ぎないのだが,とにかく,建築の専門家ですら当初は地下での爆発かもしれないと思ったくらいなのだから,まして建築の素人がまっさきに「爆破かもしれない」と考えること自体は,なんらおかしいことではない.大事なのは,第一印象を棚上げにしてよく考えてみることである.

 そもそも「おかしい」と主張するためには,普通の状態を知らなくてはならない.しかし,あのクラスの巨大ビルが普通に崩壊する現場など,これまで誰が目撃しただろうか.あれは人類が初めて目撃した巨大ビル崩壊であり,そして,ビル崩壊とは極めて複雑な現象である.ビデオを見ただけで「おかしい」と言ってしまえるような簡単な話ではない.だからこそ,この崩壊については,大規模な計算機シミュレーションが行われたのである.崩壊の詳細は議論の余地があるが,飛行機が衝突したツインタワーだけではなく,第7ビルまでが崩壊したメカニズムについても研究が進んだ.情報が少ないうちは不自然に思えるものも,研究が進むにつれ,意外ではあっても不自然ではないことが明らかになってきている.

 われわれは誰しも,身の回りの狭い範囲の経験をもとにものごとを見る.それが必ずしも悪いとは限らないが,必要とあれば自分の経験やそれにもとづく直感を棚上げにできること,それは一つの重要なリテラシーと言えよう.自分にとっての「自然な」巨大ビル崩壊のイメージとは,実はテレビや映画の特撮で刷り込まれただけのものに過ぎなかったのではないか,たとえばそう疑ってみることから始めてみてはどうだろうか.

こちらで、佐々木俊尚氏は4年以上前に同様の懸念を表明されていますので、参考まで。

:それにしても??。謀略史観というのは昔から、日本の平和運動の「ガン」のようなものだ。自分たちの主張がマスメディアに取り上げられないと、「マスコミは政府や大企業から圧力をかけている」と言い、自分の主張と相反する論説が大学教授などによって発表されると、「あれは御用学者だ、カネをもらって書いてるんだ」と言いつのる。「世の中は政治家と官僚、大企業、それにヤクザの四角関係によって成り立っている」と決めつける人も多い。 :こういう考え方が結果として日本の運動を曇らせてしまい、一般世論の離反を招く結果にもなっていると思うのだが、どうだろうか。 :インターネット時代になり、Googleも登場し、以前よりずっと情報収集がしやすくなった。同時多発テロのことにしても、まともなメディアリテラシーと若干の英語力があれば、アメリカ国内のオフィシャルなサイトからいくらでも正しい情報を入手することができる。『ボーイングを捜せ』を論破しているサイトやブログもある。それにも関わらず、目の前に投げ与えられた素材だけを見てしまい、いっさい他の情報との比較検証もしないで信じ込んでしまう人が相変わらず多いのは、いったいどうしたものだろうか。

ペンタゴンには<実際には残骸も乗客の死体もあった>と指摘されたことについて紹介されたサイト
外務省の国際情報局長も歴任した孫崎享さんの『日米同盟の正体~迷走する安全保障』 (講談社現代新書) を読んだら、かなり生々しく書かれていて、説得力があります。

この本の要約を見つけました。 <私自身は911陰謀説に説得性を感じません。911陰謀説を信じている人々の言説が往々にして基本的な科学知識の不足を露呈しているからです。しかし、論者の未熟さとは別に、911陰謀説そのものは完全に無視できるものでもありません。

911事件で我々が知らないことがまだあるのならば、我々は真実を追い続けるべきであり、陰謀説について肯定側も否定側も、こと真実の追求において、互いに無用な足枷をかけようとするのはいただけない。ちなみに、アメリカの"~を思い出せ"シリーズのうち、"真珠湾を思い出せ"は部分的にせよ陰謀でした。アメリカは日本軍による真珠湾攻撃の動きを察知していながら、攻撃をあえて受けることを開戦の口実とするために、アメリカ政府は現地の司令官に対して日本軍の動きについての情報を伝えることを避けました。

911事件の時にも、アメリカ空軍は不思議な機能不全に陥っています。予定コースを外れて飛んでいる大型ジェット機が存在していたにもかかわらず、スクランブル発進は行われなかった。もしも空軍が油断していたのでなければ、アメリカはテロ攻撃を黙認したのです。 >