『ZERO:9/11の虚構』について(総論)

提供: 911事件を検証する公開討論会Wiki
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きくちゆみさんの見解 菊池誠さんの見解 その他の方の意見
私は自分の作品で勝負します。

これです。

実は私は今回、『ZERO』というイタリア映画の英語版の日本語版をしたのですが(イタリアの欧州議会議員のジュリエット.キエザが制作したドキュメンタリー。2008年2月、欧州議会で上映。そのとき、日本から藤田幸久議員が招かれた)、その中で、まさにNISTがビルを崩壊させるコンピュータシュミレーションをつくるためにデータを改ざんした、というケビン・ライアン氏の証言があります。燃料を倍に、火災にさらされた時間を倍に、という具合です。彼はNISTが科学に基づかないことをやっていると内部告発し、アンダーライターズ研究所を辞めさせられています。

ビデオ『ZERO:9/11の虚構』について」という文書で、ZEROの内容が詳細に分析されています。ただし、「ビデオ」とあるように、日本語の劇場版ではなく英語版に基づいて書かれています

先入観を持って見るのが嫌という方は映画鑑賞後に、気にしない方は鑑賞前にお読みください。僕は映画の前に読んでおくことを薦めします。 『ZERO』では911について多くの疑問が提示されますが、『ZERO』という映画そのものの内容についてこれだけの疑問点があるわけです。 陰謀を信じる方も信じない方も、「公平な見かた」をしたい方は、ぜひ映画だけでなくこのサイトも読んで、いろいろ考えましょう。そこからのリンク先にも有用な情報はたくさんあります。メディア・リテラシーの勉強としても面白い題材ですよ 僕はまだ日本語版を見ておらず、字幕を確認していないのですが、せっかく見るので、注目すべき点を予習しています。そして、僕はZEROそのものに関して、ここに書かれている以上のことはまず言わないだろうと思います。

映像は、それだけでは証拠にはなり得ない。映像はただの映像でしかない。

尖閣ビデオがいい例で、世間にはまったく別の捉え方、つまり「動かぬ証拠」とうけとられている。 しかし海難審判では、GPSや天気などのデータが提出され、事故の前数時間の船舶の動きが、ビデオ映像(があるなら)とともに分析される。 尖閣ビデオもそうしなければ、どのようにぶつかったのかは結論できない。 海保船から撮っていて、双方の相対的な動きはわからないからだ。 双方の速度や航路が刻々どのように変化していってああなった、ということをまずおさえ、それから責任の所在を検討するのが本筋だ。 「ZERO」にも、同じことが言えるシークエンスが散見される。 たとえば、ペンタゴンの穴を映した映像のすぐあとに、WTCのはっきりと胴体、両翼のかたちに開いた穴の映像を編集しているところだ。 両ビルは、作られた時代、設計思想、構造、技術、建材……がまったく異なるところまでは、しろうとでも想像に難くない。 だから、同じ衝撃をうけたら同じ穴が開くのだろうか、そうとは限らないかもしれない、と立ち止まり、専門家がデータに基づく分析をしてくれる のを待つのが賢明だ。 ふたつの映像を並べて、ペンタゴンに突っ込んだのは旅客機ではないことの証拠のひとつとするのは早計だ。 これが裁判で、私が裁判長なら、証拠請求却下だ。

私が手がけた911関連作品では、現在、劇場上映しているイタリア映画『ZERO』のほうがより映画としても質が高く(イタリア映画はカメラワークが美しい。大阪では来年1月、テアトル梅田で初上映)、事実関係もFBI捜査官や米国務省のビザ担当官など米国政府関係者の驚くべき証言(この映画を翻訳するまで、私も知らなかったこと)もあり、これまでの作品より信憑性が高まっています。

なので、もし今後も私が911関連映画の日本語版制作に関わるとしたら、『ZERO2』(現在、イタリアのチームが制作中)の版権を買うだろうと思います。いずれにせよ、『ZERO』の制作費の回収ができたらの話で、今の所、まだ目処が立ちません。 つまり、私はより事実関係が正確な作品を日本に紹介することで、自分の過去に翻訳した作品の足りない部分や間違った部分を補っています。(どんな作品も、製作者の主観がありますので、完璧ではありえませんが) 今まで自分が出した作品では『9/11:真実への青写真』がより正確です。また、映画としては『ZERO』が面白いし、良質です。

他の間違いとは、ペンタゴンの階数や、ペンタゴンの壁全体が崩壊する前に5メートル程度の損傷があるさらに下に、地上から1階部分にかけて幅30メートル程度の破損部分があること(それでも柱が残っているし、30メートルでは38メートルの飛行機は入らないですし、エンジンや垂直尾翼があたったとされる場所の窓ガラスが割れていないなど、政府説はおかしいですが)などです。これは『ZERO』でもちゃんと伝えきれていないので、このサイト のことを伝えます。

ZEROを見てきました

サウンドエフェクトで強調した爆発音を映像にかぶせるなど、ドキュメンタリーとしてはありえない作りで、ドキュメンタリーではなくプロパガンダであることは明らかです。 非常に不誠実な映画であると思いますが、それもプロパガンダと思えば、しかたないのでしょう。 逆に、「この映画を見て、客観的に判断する」ことなど不可能です。さまざまな怪しい主張が並べられるばかりで、それに対する反論は一切紹介されません。とっくに解決していることもすべて「謎」「疑惑」です。

最も許しがたい欺瞞は、やはり例のペンタゴンに開いた5mの穴の件でしょう。 映画ではボーイング突入側に見られる突入孔が5mであることを何度も強調しています。この映画では、ペンタゴンに突入したものがボーイングではないとする疑惑の最大の根拠はこれです。だから、これが何度も強調されます。逆にこの疑惑が正しくなければ、この映画のペンタゴン部分は完全に無意味なものになります。

しかし、多くの方がご存知のとおり、あの疑惑は正しくないわけです。5mの穴が見えているのは1階部分ではありません。単に消火のための放水で1階部分が隠れているだけです。1階部分には30m超の穴が開いていました。 こんなことはとっくの昔に明らかになっていたのです。きくちゆみさんが「ルースチェンジ」の2版の日本語版を配布されたときにはとっくにわかっていたことです。 しかし、映画の日本語字幕でもそれについての注釈はなし、そして、映画のパンフレットでもひとことも触れられていません。

もしかすると、イタリア版の製作者は知らなかったのかもしれません。イタリア人は嘘をつくつもりはなかったのかもしれません。しかし、日本語版の製作者は知っていたことがわかっています。それにもかかわらず、字幕でもパンフレットでもまったく触れない。 それどころか、パンフレットには「ペンタゴンの外壁に空いた穴と飛行機を比べても入るはずがない」というスタブルバインの言葉がなんの注釈もなく引用されています。真相がわかっているなら、注釈をつけるべきです。

これを「詐欺的手法」と非難しても文句を言われることはないでしょう。イタリア版以上に、日本版がそうです。

ほかも嘘ばっかりですよ。 それにもかかわらず、最後は被害者の父への同情を誘う場面で終わる。 最低の映画だと思いました

配給する作品としてかなり問題だ。

理由の一つ。 翻訳が正確かというクオリティの問題。 きくちさんや童子丸さんと仲間割れした千早さんがそういう批判をしているが、それは話半分だと思う。むしろ、msqさんのサイトを読むと、そうなのかなと思う。 このサイトは、この映画の信憑性を網羅的に全否定している。 それはそれとして、翻訳に関しては、次のように書かれている。

そういえば、この作品はイタリア語ですから、当然
日本語版は英語版からの重訳。
事件はアメリカで起き、証言やニュースや報告書や
基礎情報なども基本的に英語。
イタリア人が調べる過程で誤認識があったとして、
イタリア語の作品を英語に戻す過程でまた誤差がで
る可能性があるし、さらに日本語にするときには確
実に誤訳があったというのでは、正しい判断のため
の情報や知識をこんなビデオで得ようというのが間
違っている。

もう一つの理由は完全な事実誤認の流布だ。 上記msqさんのサイトでも論破しているように、 <ペンタゴンにできた穴は5m> というウソが繰り返されている。 きくちゆみさんはこれが事実誤認であることを知っていて、東京での上映会では訂正の文書を配布した。   ところが、『ZERO:9/11の虚構』の公式サイトにある、「鑑賞者の声」には、 <38メートルのボーイングが5メートルのペンタゴンの穴に入りはしないし> と、 事実誤認だということを踏まえない激励文が公表されている。 「反ロスチャイルド同盟」なるグループの人の激励文も。 公式サイトにこんなのが載っていたら、引いてしまうだろう。

翻訳に携わった童子丸開さんは、すごい開き直った言い訳をしている。 中でも重要なのは、

上映の際に配るためのパンフに、当初、私の『ZE
ROへの熱い思い 日本人の覚醒に向けて』がその
まま載せられる予定になっていたが、あまりに長い
ため半分以下に削った短縮版を作ることにした。そ
の際に、私なりに熟考した後、このフォー氏の「5
mの穴」の過ちに具体的に触れることはせず、「私
は、この映画に登場する人たちの発言内容が100
%正しいなどと言うつもりは全く無い。いくつかの
事実誤認があるかもしれないし、証言の間に食い違
いを発見することもできよう。」
というような表現に変えた。
それは、主催者の一人きくちゆみさんと話し合った
結果でもあるが、誰よりも私自身が、「5mの穴」
の印象が強いだけにこの巨大な疑惑に初めて触れる
人を不用意に混乱させてはならないと感じたからで
ある。
そして同時にまた私には、このフォー氏の些細なミ
スこそ大きなチャンスに変わるという万全の自信が
あるからだ。
つまりそれが、《911事件への疑問を総否定する
ための突破口》どころか、911事件の公式見解の
惨めな崩壊の決定打を導くものになる、ということ
である。
その「ペンタゴンの5mの穴」が事実であるかどう
かは純粋に物理的な事実のみで判断すべきことであ
り、憶測や根拠のない断定は一切入る余地の無いも
のである。そして、あくまで客観的な事実に忠実に
事件を調べ直していく作業を通して、そんな些細な
ミスではなく、逆に「公式の説明」の誤謬(ごびゅ
う)と嘘こそが、誰の目にも明らかになるのだ!
誰にでもミスはある。問題はその後だ。ミスを隠し
たり屁理屈をこねて合理化したりするのではなく、
それを逆にチャンスにつなげることが、この映画の
製作に関わった多くの人たちの努力を未来に生かし
ていく正統な知恵である。否定するのでも肯定する
のでもない。生かしていくのだ!
もしこの「5mの穴」の誤りを理由にZEROを攻
撃するような者が現れたら、大いに喜ぶべきである。
どんどんと議論を高め、無数にある911事件の客
観的事実を衆目に曝せばよいのだ。そのきっかけを
作ってくれるのなら、それによってむしろ、公式説
のデタラメぶりの方がよりいっそう世間に広まるこ
とになる。そうなってこそ、ダリオ・フォー氏とZ
ERO製作者たちの苦労が報われる。

<些細なミスこそ大きなチャンスに変わるという万全の自信>とのことだが、 <重大なミスこそ大きなピンチにおちいるという万全の不信>だと考えるものだと思うが。 <ペンタゴンの5mの穴>などというウソを振りまく映画を上映したら、映画館としてもやばいかもしれない。

それを日本語版制作チームが勝手に変えることができないので、5メートルの穴の下に30メートルに渡る破壊があることを書いた資料を東京では配りました。

映画「ZERO」への補足:ペンタゴン「5mの穴」:小さなミスこそ大チャンス! ご指摘の通り、第1層目の穴については、その下に幅30メートル程度の破損があります。しかしそれでも38メートルの機体は入り込めないと思いますし、30メートルに渡る破損は表面的で柱はしっかり残っております。さらに、エンジンがあたった部分の窓ガラスが割れていないのは不自然です。 また、3層目に空いた5メートルの丸い穴は、軽量アルミカーボンの機体には作れないと言われています。

東京では資料を配り、大阪では配らなかったというのは、つまり大阪の観客には訂正しなくてもいいということなのでしょうか。資料を配ったところと配らなかったところがあるのはどういう理由なのか、ぜひとも教えていただきたいところです。

そもそも、字幕やパンフレットで充分に訂正できたはずのものをしなかったわけです。「勝手に」ではなく、イタリアの製作者の許可を取って字幕に注釈を入れればよかったはずですよね。それをせずに、ごく一部でのみ資料を配って済ませるというのでは、「真相究明とは真相を隠すことか」と非難されてもしかたないでしょう。知っていることを観客に隠しておきながら、真相究明を言うというのは、ちょっとありえない態度だと思いますよ。

いろんな陰謀説を唱えているが、互いに矛盾し合う内容が散見されるし、例の5mも間違ったままなのか。
陰謀論の多くは「ビデオを見たら、おかしかった」の域を出ません。そういうみなさんに、ぜひとも「自分はなぜおかしいと思ったのか」を考えていただきたいのです。

陰謀論は一種の洗脳です。巧みに映像を組み合わせて「ほらこんなにおかしい」と言います。まったく関係なく映像をつなぎあわせたものもあります。それは陰謀論を広めるための戦略ですから、しかたありません。問題は、それを鵜呑みにして「なるほど、おかしい」と思い込んでしまうことなのです。なぜ自分は「おかしい」と思い込んだのか、それをよく考えていただきたいのです。よく考えてみると、たいした根拠もなく「おかしい」と思い込んでいたことがわかるはずです。

これを鵜呑みにしたら、私のような素人は何も言えないですね。___________________________ 菊池誠『科学と神秘のあいだ』の引用

<映像の不自然さなんていうのは、本質的とはとともいえない細かな話で、そんなことをしらなくたって判断できる。 むしろ、映像の不自然さのような細部にこだわりすぎると「木を見て森を見ず」になっちゃうので、かえってよくないのだと思う。>

追記:ゆみさんほど、陰謀説を世間に流布させている人が、「素人」を名乗るのは、誰が見ても「ずるい」行為。しかし、僕の指摘は「素人かどうか」とは関係ない。素人であっても、「不自然さとは何か」を考えることはできる

素人だろうと言論は自由だし、私のような素人が911陰謀説を素人なりに批判するのも自由だ。きくちゆみさんは上映・出版・講演で収入も得ながら真相究明運動をしていて、多くの人に協力してもらっているのだから、だたの素人ではなく職業でやっている。 都合が悪くなると<素人>だと言うのは、無責任だ。
新マザーグース「これはビル 信憑性ZEROのうた」


これは ビル

これは 制御解体された ビル

これは あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

これは 衆人環視のなかこっそりと あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

これは 旅客機の衝突とは関係なく 衆人環視のなかこっそりと あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

これは 操縦できない者たちによって操縦された 旅客機の衝突とは関係なく 衆人環視のなかこっそりと あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

これは アメリカ政府に便宜を与えられたビン・ラディン配下の 操縦できない者たちによって操縦された 旅客機の衝突とは関係なく 衆人環視のなかこっそりと あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

これは いるのかいないのかわからない アメリカ政府に便宜を与えられたビン・ラディン配下の 操縦できない者たちによって操縦された 旅客機の衝突とは関係なく 衆人環視のなかこっそりと あらかじめ仕掛けられた爆薬によって 制御解体された ビル

なにがなんだか、さっぱりわけがわからない

(右のコメントへのコメント)
科学的なことは知識がないので全くコメントはできないが、
素人感覚にも、なんかおかしいな、と感じた。要するに、
ビルの崩壊が飛行機が追突したことが原因で起きたことの根拠
となる証拠、事実がすっきりとあれば、皆建築家、科学者皆が
納得し、とっくに終わっているはずのことではないのか。

そこは重要で、たいていの建築家や科学者は大筋では納得しているのですが、ごく少数、納得していないかたがたがおられて、そのかたがたの声だけを紹介したのがあの映画ということになります。

映画で語られた疑惑のほとんどすべてはとっくの昔に反論されています。ひとつひとつ書いてもしかたないので、いくつか代表的なものを書きます。

前のメールで書いたとおり、「ペンタゴンには5mの穴しかなかった」は嘘で、実際には30mほどの穴がありました。映画では肝心の1F部分が映っていません。 「ボーイングの残骸がなかった」も嘘で、実は映画にも映っているのですが、シーンの切り替えが速すぎて目にはいらないでしょう。映画の中で誰かが「着陸装置やエンジンまで蒸発するというのか」と言っていましたが、まったくそのとおりで、実際、ペンタゴンでは着陸装置やエンジン、そして乗客の遺体が発見されています。遺体のほとんどはDNA鑑定で確かに乗客のものとわかっています。

「ペンタゴン周辺には民間機が進入できない」というのも嘘ですし、「ペンタゴンを守る地対空ミサイル」などありません。 「旅客機がレーダーから消えて、完全に応答がなくなったら、即座に撃墜される」という証言もありましたが、民間機を即座に撃墜するなどという狂った規則はありません。それは考えるまでもないと思います。「命令がなくてもパイロットの判断で民間機を撃墜できる」という証言もありました。これも大嘘で、大統領などトップの許可がなければ撃墜できません。 このあたりは、完全に妄想としか言いようのない証言です。 ハイジャックに対するスクランブルの目的は、着陸まで見届けることです。実際、911事件では最終的に副大統領が「撃墜命令」を出していますが、それは「時既に遅し」でした。

WTCの制御解体については、制御解体とはどういうものかがわかっていれば、ありえないことがすぐに理解できます。 制御解体はビル内の各所に爆薬を仕掛けます。正しく解体するには、爆薬の量と場所が重要です。また、即座に爆破するのではなく、事前に柱を切ったりします。これらの準備をビル内のあらゆるところで行うわけですから、準備には多くの人と時間がかかります。準備にどれだけの人手と時間がかかるのかというだいじな情報をZEROは隠しています。 普通の制御解体は廃ビルを壊すので、これらの準備もできます。しかし、WTCを制御解体したとすれば、多くの企業や機関が入居して活動しているビルのいたるところに爆薬をしかけ、鉄骨を切ったことになるわけです。よしんば、夜中の誰もいない時間(があるのかどうかもわかりません)に作業できたとして、毎晩ひそかに作業をしては朝までに撤退するという作業を続けたのでしょうか。WTCのような巨大ビルに対してそのようなやりかたで制御解体の準備をするとなると、いったいどれだけの人手がどれだけの期間かけて、しかも人目を忍んで行ったのか。そう考えただけで、いかに荒唐無稽な話か、わかります。 制御解体は特殊技術なので、できる会社は限られています(一番有名なのはControlled demolition社です)。仮にそのような会社が請け負ったとして、さて、どうするでしょう。技術者たちをWTCに送り込むわけですが、普通なら廃ビルの破壊をするはずなのに、入居者がいるビル、それもよりによってWTCです。技術者たちはその作業を唯々諾々と受け入れるのでしょうか。それはいくらなんでも、ナンセンスです。そんなことがあれば、すぐさま噂が広まるに違いありません。 ビルが制御解体ではないことを理解するために、科学的知識は必要ありません。ただ、制御解体とは準備に人手も時間もかかるものだということを知ればいいだけなんです。

陰謀説を認めると、制御解体の技術者だけではなく、多くの人たちが同胞を殺す作業に携わったことになるようです。陰謀論者は彼らを「命令があればどのようなことでもするロボット」だと思っているのでしょう。しかし、彼らは人間ですから、さて、多くの人たちがそのような作業に唯々諾々と携わり、その情報がまったく漏れないなどということがあるでしょうか。 WTCには万単位の人たちが働いていました。仮にその「テロ偽装作戦」を命じたとして、命じられた人の中には家族や親族や友人などがWTCで働いているという人たちも少なからずいたのではないでしょうか。それでも、その作戦は実行されるのでしょうか。

911陰謀論は、「ロボットの集まり」を仮定しないと成立しないものです。仮にそのような作戦が実行されるとすれば、それを実行するのは多くの「人間」であるという部分に想像力が働かないのが、陰謀論なのです。

ZEROで述べられた疑惑のほとんどにはとっくにたくさんの反論がなされているのに、ZEROではまったくそれに触れません。あの映画は、だいじな情報を意図的に隠して、そのかわりにたくさんの嘘を並べたものです。僕は、かなり悪質な映画だと思います。 非常にうまくつくってあります。編集のしかたでうまくごまかしているところがたくさんあります。だから、残念ながら、予備知識のない人にはある程度の説得力を持つのでしょう。しかし、それを鵜呑みにせずに、反論に目を通してみるのが、「メディア・リテラシー」なのだと思います。 多少なりともドキュメンタリーを見慣れているかたなら、あれがドキュメンタリーといえる代物ではないことは、効果音の入れ方などでわかるのですが、まあそれも「メディア・リテラシー」でしょう。

この映画は、イタリア映画。911事件について、マスコミ報道をまじえながら、軍事戦闘機の専門家や元CIAの関連の方をはじめ、小説家、脚本家、また事件のときに現場にいた消防士の方々などの証言がつぎつぎとなされ、最後にアフガン戦争の被害者の映像、911事件の被害者家族がいまだこの事件の真相が何一つ解明されていないことを訴える内容だった。

事件当時のビルの崩壊の様子や飛行機の残骸の証拠がないこと、加えてペンタゴンの防衛能力からして、米国政府の言い分は全くつじつまが合わない、たった3日で犯人だと確証もない人らを犯人と決めつけたことの矛盾を暴くことに主眼がおかれていた。

私は、自身がアフガン戦争で犠牲になった劣化ウラン弾などの被害の写真(現地で調査し撮影をしたもの)を見たときの衝撃がきっかけで、911への不正義を正したい、と思い始めた。

アフガンの被害者を思い、小規模ながらも反戦・支援活動を続け、昨年春にはカブールへ行ってきたが、難民キャンプなどで暮らす人々の様子は本当に心に痛いもので 以前からのイギリス、ソ連など外国からの侵略、タリバン政権時代の抑圧政治からまだ立ち直っていない国にさらに戦争がもたらされたこと目で見て、何もできない無力感を改めて感じたのが記憶にあたらしい。だから、上映が終わったあと強い憤りがこみあげたまま映画館を後にした。

科学的なことは知識がないので全くコメントはできないが、素人感覚にも、なんかおかしいな、と感じた。要するに、ビルの崩壊が飛行機が追突したことが原因で起きたことの根拠となる証拠、事実がすっきりとあれば、建築家、科学者皆が納得し、とっくに終わっているはずのことではないのか。 それがそうではないから信ぴょう性が全く感じられない。だって登場する映像がすべて嘘、つくりものというならその根拠は?この映画すべてがドキュメンタリーでないことはむろんそうだろうが、ではそのドキュメンタリー、ほんまに乗客機が追突してビルが崩れたという証拠は何か、と聞きたい。

また仮に911がテロ事件だとしても、犯人が数日で特定されるのも普通にありえないことだし、加えてそれが間違っているにせよ正しいにせよ、非常なお金をかけた軍事能力をもつ米軍が、関係ない民間人犠牲者をあれだけ多く生むほど大規模に戦闘しかえすその必要性と正当性はどこにあるのかと思う。 だから余計に うやむやに戦争を始めたのはアメリカだろうと、日本もインド洋で支援したんだろうと思うし、またそのまま事実の追及をしていない、と腹がたった。

911の事件があったために多くの無実の人やご家族の命が奪われ、人生に苦難をもった人が大勢いることを改めて思い、真相究明は続けなあかんと思った。

だからどんなかたちにせよ 第一に風化させないことが大切だ。実際の被害者はもちろんのこと、911があったからこそ私たち自身の人生も大きく影響をうけているのだ。米兵も被害者だ。アフガン戦争の加害を直接的に負わされ、傷病や、精神的、身体的PTSDなどに苦しむ兵士、家族たちのことを思うと、負けておられん、と思った。

制御解体について追記です
WTCの制御解体については、制御解体とはどういうものかが
わかっていれば、ありえないことがすぐに理解できます。
制御解体はビル内の各所に爆薬を仕掛けます。正しく解体す
るには、爆薬の量と場所が重要です。また、即座に爆破する
のではなく、事前に柱を切ったりします。これらの準備をビ
ル内のあらゆるところで行うわけですから、準備には多くの
人と時間がかかります。準備にどれだけの人手と時間がかか
るのかというだいじな情報をZEROは隠しています。

「爆薬を仕掛ける」だと、ただ置けばいいように思われかねないので、補足します。実はZEROの中でも紹介されているのですが、しかるべき壁や柱に穴を開けて、そこに爆薬を仕掛けます。 当然、大きなビルほど、これらの準備には時間も人手もかかることになります。

科学的な話をすると、WTCの崩壊メカニズムが完全に解明できたとはとても言えないと思います。まだまだ解明するべき点は残っているはずです。 ただし、解明するべき点が残っているからといって、飛行機の衝突と火災とによる崩壊ではないかもしれないなどと言うのはまったく筋違いです。飛行機の衝突と火災によって崩壊したと考えてよい、という程度のことは「完全に解明」されなくても言えるわけです

「完全に解明されてはいないこと」はたくさんあります。今後も多くの細かい事実は未解明に終わるでしょう。これだけ巨大な事件ですから、多くの偶然や間違いはあるはずです。証言者の記憶違いもあるでしょう。ハイジャック犯のパスポートが現場で見つかったというのも、まさに「運良く」です(ただし、この件ではZEROはまたしても嘘をついています。パスポートは決して燃え残ったのではなく、ビルの崩壊以前に落ちたものなので、そもそも火災に遭っていないのです)。「運良く」に理由はありません。 しかし、未解明の事実があるからといって、それを「自作自演」や「陰謀」の兆しや根拠だと信じるのはあまりにも短絡的なものの見かたです。未解明であることと「自作自演」や「陰謀」とはなんの関係もありません。

(西牟田祐二さんのコメント)パンフレットの11ページに童子丸開さんが、「私は、この映画に登場する人たちの発言内容こそが絶対の真実だ、というつもりは無い。いくつかの事実誤認があるかもしれないし、証言の間に食い違いを発見することもできよう。」と書いておられます。 (左へのコメント)僕はこの童子丸氏の、いくつかの事実誤認がある「かもしれない」という表現を不誠実な表現の代表と考えています。

「かもしれない」ではありません。童子丸氏は少なくとも「5mの穴」は事実誤認であることを知っていたのです。知っていたのに「かもしれない」はないでしょう。最低でもパンフレットには書くべきですし、パンフレットを買わない人のために、字幕で注釈してもよかったくらいのものです。 だから僕はこの映画を「詐欺的」と非難してもかまわないだろうと言うのです

童子丸氏やきくちゆみさんにとって、「真相究明」というのは真相を隠すことなのでしょうか。 ひどい話です

ZEROでの「5mの穴」問題は3/19に大きく取り上げる話題になるでしょう。 少なくとも、僕はこの問題を強く指摘するつもりです。

(右上への西牟田祐二さんのコメント)童子丸さんはこのパンフレットと同時期に、同名の文章を自身のウェブサイトに発表されているのです。

こちらにあります。 そこでは、「私は、この映画に登場する人たちの911事件に関する発言内容が100%正しいなどと言うつもりはない。たとえばイタリアの作家ダリオ・フォー氏が語る『ペンタゴンに5メートルの穴しかなかった』というのは事実誤認である。またいくつかの証言の間に食い違いを発見することもできよう。さらに、この映画の製作以後に発表された報告書や発見された事実もある。」とはっきり具体的に書いておられます。(わたくしが具体的な指摘があったと記憶違いした理由もここからです。)

またパンフレットの文章の末尾(11ページ最終3行)には、「この『ZEROへの熱い思い―日本人の覚醒に向けて』は、次のウェブサイトにある同名の文章を要約したものである」、と記されており、上記のURLが記されています。

従って要約の段階で具体的指摘が省略されたということになると思います。

また他方では、きくちゆみさん自身のこの問題についての現在の立場は、さきに公開討論会WiKiに載せられたように、「ペンタゴンビルの2階に5mの穴は開いている。しかしビルの外側側面に開いた穴がその2階部分の5mの穴しかないと考えるなら、それは間違いである。『ボーイングを捜せ』でも『ZERO』でも5mの穴だけに言及している。」となっています。

つまりこの間の過程は、批判・反批判の相互作用の中で、事実に関する誤りが発見され、修正され、認識が正しい方向に向かったというようにとらえることができると思います。

この問題については公開討論会の場で当然論点となり、わたくしも含めそれぞれの立場表明がされると思います。これも公開討論会が行われる大きな意義ではないでしょうか?

(左へのコメント)でも、パンフレットを買わない大多数の観客は、結局、「嘘」を信じ込まされるのですよね。

そして、パンフレットを買っても、そのサイトにアクセスしないと、やっぱり「嘘」のままです。 字幕作る段階ではっきりわかっていたことですから、これを「不誠実で詐欺的」と言われるのは、しかたないのではないかと思いますし、「嘘」を信じ込まされた人たちに対する責任はどうするつもりなのか、ぜひとも伺いたいところです

(2つ左の西牟田さんのコメントへのコメント)「従って要約の段階で具体的指摘が省略されたということになると思います。」(西牟田さん)

紙幅の関係とはいえ、この作品の最大と言ってもいいくらいの欠陥を、せっかく明らかになった知見で補っていた記述を削るという要約の方針には、首を傾げざるを得ない。プログラムの童子丸さんの文章は、映画とは直接関係のない、アメリカがいかに問題のある国家であるかに言葉を費やしている。中国の故事まで引いておられるが、削るならこっちだろうと、わたしは思う。

こうした(悪しき意味での)プロパガンダ志向を強く打ち出した作品として売っていくことにした配給元としては、「5mの穴」にかんする新たな知見に基づく誠実な訂正は、作品がもっとも強調している主張をくつがえすことになるので、受け入れることができなかったのだろう。つまり、きくちゆみさんと童子丸さんは、商業主義に譲歩したのだと推測する(20代からこの業界とつきあってきた経験に即して言っている)。映画や配給元の意図(事実でなくても売れればいい)と、きくちゆみさんや童子丸さんの意図(真相解明)は、真っ向対立しているのだ。

きくちゆみさんや童子丸さんは、それでもこの映画を911の疑惑を広く知らしめるには有効なツールと見ておられるようだが(「私は自分の作品で勝負します。これです」きくちゆみさん)、商業主義と妥協して、真実追究のもっとも重要なところを確信犯的に曲げてしまったのでは、立論者の信頼性を損ね、真相解明という目的達成にとって障害になりはしないか。

菊池誠さんがお書きになっているが、わたしもこれはドキュメンタリーの枠を超えていると思う。おどろおどろしい音楽や効果音もそうだし、登場人物のセリフから抜粋した言葉が、黒字に白抜きの文字となって動き、反復されたりするのは、コマーシャルか、アメリカの選挙のネガティヴキャンペーン広告のようだった(文字は日本語になっていた)。

語り手のダリオ・フォーが、嘲笑的な表情でまくしたてるのがバストショットで延々大写しになるのを観ているうちに、気分が悪くなった。どうしてこの人は911でたくさんの人びとが、そしてその後の戦争でその何百倍もの人びとが亡くなったというのに、薄笑いを浮かべて勝ち誇ったような演説ができるのだろう、と思った。

ラストを締めくくる子どものむごたらしい死骸や遺族の涙は、なんのためにそこに引用されているのかと、倫理観を疑った。

「私が手がけた911関連作品では……イタリア映画『ZERO』のほうがより映画としても質が高く(イタリア映画はカメラワークが美しい。」(きくちゆみさん)とのことだが、これがもっとも質の高い911関連作品だとしたら、惨憺たるものだ。「イタリア映画はカメラワークが美しい」とおっしゃるが、カメラはワークらしいワークはしていない。美しいというのは主観だから、おっしゃるのは自由だが、この映画はべつにイタリア映画の特色を出しているとも思えない。時折挟まれる戯画的なタッチのアニメでは、なぜかアラブ系の人びとが頭にターバンを巻いていて、そうした類型的で非現実的な表現からは、文化的他者への侮蔑を感じた。

内容について疑問に思うのは、ロドリゲス証言に出てくる「両腕にやけどを負った人」や、「犯人」に名前を使われただけで生存している人びとをなぜ取材しないのか、ということだ。こうした911検証映画やテレビ番組を観るたびに、そう思う。________________________________________________

(右上へのコメント)パンフレットに掲載されている童子丸さんの文章は結構長いですよね。

5mの穴について訂正文を書く程度の余裕は充分あったはずです。 だいたい、文章の後にスペースが余っているものだから、なんか妙な絵が描かれている。 訂正を書く余地は充分すぎるほどです。

だから、これは不誠実だし、「真相究明運動というのは、真相を伝えず、嘘を伝えることか」と非難されてもしかたないでしょう。(真相を知った上で)嘘を伝えておいて、真相究明もないものだと思いますよ。 いいわけの余地はないでしょう

(左上の西牟田さんへのコメント)西牟田さんの姿勢というか、この「5メートルの穴」問題に対する態度に誠実さを感じられない。

私はやはり「5メートルの穴」問題での一連の西牟田さんの投稿に引っかかる。

つまり、私が映画『ZERO』で「5メートルの穴」問題で字幕スーパーなりで「訂正」がなかったと書くと、パンフレットに書いてあると回答があり、パンフレットに書いてあるというのが「勘違い」というのが明らかになり、ML上で「謝罪」はされたが、今度は童子丸氏がURLで書かれているので「省略」されたのではと言われた。 しかし、この問題は御自身のURLで書いて済むようなことではないと思う。西牟田さん御自身もこの映画が原点だといわれ、この内容で「勝負」すると以前、書かれていたと思う。 東京でも映画会は盛会で、多くの人が見ているのだ。「ペンタゴンの5メートルの穴」問題は映画の大きな柱だ。 それなのに映画で触れていないと指摘されても、「パンフに書いてある」「御自身のURLに書かれている」などといわれると、どうも「言い訳」に聞こえる。「911 」の真相を究明するこの映画で、「事実に反する」ことが振りかまれるということへの重大さが感じられない。映画に字幕スーパーで訂正を入れるか、最低でも映画館でのチラシには訂正をして配るべきだ。そういう誠実な態度こそが求められているのではないだろうか。

ZEROは不誠実な映画だという話を続けます。

「5mの穴」の件はとっくにわかっていたわけですが、ほかにもちょっと調べれば間違いとわかる話が、なんの注釈もなく流されました。 たとえば、飛行禁止空域P56やペンタゴンを守る地対空ミサイルの話など、少なくとも童子丸さんはご存知だったのではないでしょうか。これをなんの注釈もなく、そのまま映画として流したのも、極めて不誠実でしょう。 以下、その解説をします。


ZEROでは、「ペンタゴンは飛行禁止空域P56にあり、軍の識別信号を出さずにその空域に侵入した飛行機は即座に撃墜される」と複数の関係者へのインタビューとアニメで強調していました。しかし、もし本当にそんな規則になっているのだとしたら、頻繁に撃墜騒ぎが起きていてよさそうです。なにしろ、ペンタゴンはレーガン国際空港の近くなので、民間機が付近を飛び回っているのですから。

飛行禁止区域P56がどのあたりの空域かは、Donald Reagan National Air Portのサイト http://www.faa.gov/ats/dca/dcaweb/p56.htm に書かれています(パイロットに対して、空港への進入経路を示すためです)。図を見ればわかるように、P56はそれほど広くなく、ペンタゴンはP56に含まれません。


FAAのセキュリティ情報 http://www.faa.gov/news/fact_sheets/news_story.cfm?newsId=6297&print=go にはもっと詳しい情報があります。一部引用して、大意を訳しておきます

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Prohibited Area 56 (P-56)

P-56A & B are areas surrounding the White House and the vice president's residence.

The only aircraft that are allowed to fly within these prohibited areas are specially authorized flights that are in direct support of the U.S. Secret Service, the Office of the President, or one of several government agencies with missions that require air support within P-56. These prohibited areas have been in effect for about 50 years.

P-56A covers approximately the area west of the Lincoln Memorial (Rock Creek Park) to east of the Capitol (Stanton Square) and between Independence Ave. and K Street up to 18,000 feet.

P-56B covers a small circle of about 1 nautical mile (about 1.2 statute miles) surrounding the Naval Observatory on Massachusetts Ave. up to 18,000 feet.

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[飛行禁止空域P-56 P-56A&Bはホワイトハウスと副大統領官邸周辺のエリアで、特に許可された飛行機以外は飛行を許されない。この飛行禁止空域は50年間にわたって設定されてきた。 P-56Aはリンカン記念館(ロック・クリーク公園)の西、国会議事堂(スタントン・スクエア)の東で、Independence Av.とK streetのあいだの領域。P-56BはMassachusetts Ave.にいる海軍観測所を囲む1.2マイルの円領域。それぞれ、高度18,000フィートまで]

飛行禁止領域P56は小さな領域で、ペンタゴンが含まれてないことはこれで明らかです。P56で守られているのは大統領と副大統領の居住・執務場所で、ペンタゴンではありません。

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As of May 12, 2005, there have been 2,211 security-related airspace violations in the Washington, D.C., area. This includes violations of the FRZ, P56, P40 (Camp David), and other violations that occurred before the ADIZ was put into effect.

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[2005年5月12日時点で、ワシントンD.C.エリアへの空域侵犯が2,211件あった。これには、ADIZが発効する以前に行われたFRZ、P56、P40(キャンプ・デービッド)への空域侵犯が含まれる]

P56への空域侵犯は頻繁に起きていることがわかります。しかし、当然ですが、侵入したって撃墜なんかされないのです。

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The FAA has the authority to take certificate (suspension or revocation of the pilots' certificate) or civil-penalty (monetary) actions against pilots who violate the Federal Aviation Regulations or Federal Aviation laws. Most of these security-related violations result in 30- to 90-day suspensions of the pilots' FAA certificates. Other agencies may pursue criminal actions if those are warranted.

..........................

[FAAは連邦飛行規制や連邦飛行法則に違反したパイロットに対してパイロット免許の停止や取り消しをする権限を持つ。セキュリティ違反は多くの場合、FAA証明書の30日から90日間の停止となる。また、他機関が刑事告発するかもしれない。]

P56にうっかりはいると、免停になるかもしれないし、運が悪いと刑事罰があるかもしれないということです。撃墜ではありません。免停です。


P56に侵入すると即座に地対空ミサイルで撃墜されるなどというZEROの主張はまったくの妄想で、大嘘であることはこれで明らかです。そもそも、地対空ミサイルはアニメでしか見せてもらえないわけです。アニメでしか見せられないのは、そんなものはなかったからなのですが。 この程度の事実、少なくとも童子丸さんはご存知だったのではないでしょうか。万が一、知らなかったのだとすれば、いくらなんでも調査不足です


こういう「自明な嘘」をなんの注釈もなしに観客に見せて、なんのフォローもしないというのは、やはり不誠実というべきでしょう。真に受けてしまったかたに対する責任はどうするのでしょうか。字幕やパンフレットで注釈する余地は充分にあったはずです。

もちろん、「即座に撃墜される」という発言を聞いて、「そんなこといったって、撃墜事件なんか起きてないじゃないか」と思える人たちにとっては、ZEROが嘘ばっかりの映画であることを再確認できるエピソードではあるのですけれども

映画を見た。正直いって退屈した。

監督の立ち位置・視点というのは、ドキュメンタリーでもハッキリするのは当然だが、この映画のように自分の視点ばかりこれでもかこれでもかといわれると、見ているうちにだんだんシラけてきた。この手法は映画としてもブロバガンダとしても失敗ではと思う。 また5メートルの穴は、私のようになにも知らずに、あるいは陰謀かもと思いながら見ていたら、信じてしまうだろう。事実と違うことを堂々と言ってる映画は、それだけで映画として観客にたいして失礼な作品だと思う。 仮に一歩譲ってこの映画がイタリアで製作された時点ではわからなかったとしても、昨年2010年日本公開時点でわかっているならば、この作品を日本で配給する会社はそのことをこの作品を観るであろう観客に「この映画で取り上げられている5メートルの穴はその後の調査でこれこれこうなりました」と、チラシと、そして映画の画面でもきっちりとハッキリと明記する必要がある。この作品が全編シャレの映画ならともかく、そうではなく真面目な、当局発表はおかしいのでは、という問題提起をしようとする映画なのだからなおさらだ。 観客をバカにしているとしか思えない配給会社には、映画の仕事の末席にいる者として本当に腹がたつ。 この映画はこの一点だけでも映画としての価値はまったくないといってもいいと思う。 映画だけでなく、配給会社、宣伝も不誠実だと思う。 観客、そして映画をこれほどにまでバカにしている(無意識かもだが)ってホンマハラたつなぁ…

(二つ右へのコメント)お勧めに従い次の一文を表明したいと思います。

わたくしは歴史学者であり、2001年9月11日に何が起こったのかを解明することも、1つのテーマとして生涯追究するつもりです。 つまり「911事件を解明すること」が1つのライフワークであり、解明の結果何が出てくるかは、もちろん今の時点では分かりません。一歩でも解明に近づく作業に加わりたいと思っております。その点では、1つ1つ誤った点やあいまいな点が是正されていくことはとても良いことなのです。

この映画は、多くの問題点があるものの、発表されている米国政府の公式説明がそのままで受け入れるには大いに疑問が存在することを示している点で多くの人に見られる意義あるものと感じました。それがわたくしがこの映画にこのような言葉を寄せた理由です。911事件の様な現代史に極めて重要な影響を与えている事件はあらゆる角度から論じられねばなりません。それが議論されない状況が作られることが最も避けられねばならないのです。確かにその過程で多くの誤った主張や事実誤認も起きると思います。しかしそれは議論が続けられれば論争の中で少しずつ是正されていくものです。「ペンタゴンビルには5mの穴しかなかった」というものは事実誤認でした。その事実誤認が起きたのはなぜなのかも当然問われてしかるべきです。しかしこうした議論が真摯に継続されることのみが真実解明への一歩前進なのです。

そういう意味でこの映画は依然として多くの人々に見られる価値を持っていると思います。ただし、私たちはこれまでどんな場合にあることを真として受け入れ、またあることを偽としてして排してきたのかを再吟味し、また私たちはでは何を根拠に物事の真偽の判断をすればよいのかを常に自らに問う姿勢をもって、この映画をも見ることが必要だと思います。

2011年2月8日

西牟田祐二 _____________________________

ZERO観た後にファミレスに集まった方の1人は、映画についての情報は観る前には絶対読まないとされていた。その方に、5mの穴について現在わかっていることを聞いたとき、憤っていた。

ZEROを観て正しい説明を聞いたとき、西牟田さんのライフワーク(なのだろう)の運動への幻滅をも引き起こしうるのだ。西牟田さんはご自身の運動への愛着を当然もたれていると信じる。もう少し、自らの運動を守られてもよいのではと、わたしは感じる。 私の感覚や上記のZEROを観られた方の感覚では、「「ちょっとの訂正」じゃあ」すまないというものだ。 ただ、その「ちょっとの訂正」すらZEROを推薦された西牟田さんからは出されていないように思えるのだ。 私の不勉強で、西牟田さんが上記の表明等を特に西牟田さんの活動の支持者向けに行っていらっしゃるのであれば、そのURL等を教えていただきたい。お手数おかけします。

(一番左の西牟田さんのコメントへのコメント)西牟田様、ZEROに付いての文章、大変ありがとうございました。

追加でお聞かせいただきたい。 誤った点(など)が是正されていくことは良いこと、との趣旨のことが書かれている。 具体的に、ZEROの内容の中で誤った点と判明しているものは具体的にどれか?

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

以下は上記の質問の意図の説明。

大事な確認なのだが、ZEROの中で、西牟田様が明示的に間違いだったと表明されていない点は、正しいものと受け止めていると見なされるだろう。 そのような位置に西牟田様はおかれている。

というのも、西牟田様は3月19日の討論会はZEROで勝負と断言されたきくちゆみさんとチームを組んでおり、かつ推薦文をZEROのパンフに寄せられている。 また3月19日の討論会の重要な論点がZEROの評価であることは、ZEROを観る会が事前に催されたことからもご理解いただいていることと思う。

西牟田様は歴史学者とのことだ。 半年ほど前だったか、友人の歴史学者から、歴史学の資料批判の手法を始め、歴史学がいかに真摯に歴史に立ち向かっているのかをえんえんと聞かされたことがある。 ZEROという資料の分析に当たっても、西牟田様の歴史学者としての専門性が十全に発揮されることを期待している。

童子丸開さんのサイトでの説明

とくに

上映の際に配るためのパンフに、当初、私の『ZE
ROへの熱い思い 日本人の覚醒に向けて』がその
まま載せられる予定になっていたが、あまりに長い
ため半分以下に削った短縮版を作ることにした。そ
の際に、私なりに熟考した後、このフォー氏の「5
mの穴」の過ちに具体的に触れることはせず、「私
は、この映画に登場する人たちの発言内容が100
%正しいなどと言うつもりは全く無い。いくつかの
事実誤認があるかもしれないし、証言の間に食い違
いを発見することもできよう。」
というような表現に変えた。
それは、主催者の1人きくちゆみさんと話し合った
結果でもあるが、誰よりも私自身が、「5mの穴」
の印象が強いだけにこの巨大な疑惑に初めて触れる
人を不用意に混乱させてはならないと感じたからで
ある。そして同時にまた私には、このフォー氏の些
細なミスこそ大きなチャンスに変わるという万全の
自信があるからだ。
つまりそれが、《911事件への疑問を総否定する
ための突破口》どころか、911事件の公式見解の
惨めな崩壊の決定打を導くものになる、ということ
である。
その「ペンタゴンの5mの穴」が事実であるかどう
かは純粋に物理的な事実のみで判断すべきことであ
り、憶測や根拠のない断定は一切入る余地の無いも
のである。そして、あくまで客観的な事実に忠実に
事件を調べ直していく作業を通して、そんな些細な
ミスではなく、逆に「公式の説明」の誤謬(ごびゅ
う)と嘘こそが、誰の目にも明らかになるのだ!
誰にでもミスはある。問題はその後だ。ミスを隠し
たり屁理屈をこねて合理化したりするのではなく、
それを逆にチャンスにつなげることが、この映画の
製作に関わった多くの人たちの努力を未来に生かし
ていく正統な知恵である。否定するのでも肯定する
のでもない。生かしていくのだ!
もしこの「5mの穴」の誤りを理由にZEROを攻
撃するような者が現れたら、大いに喜ぶべきである。
どんどんと議論を高め、無数にある911事件の客
観的事実を衆目に曝せばよいのだ。そのきっかけを
作ってくれるのなら、それによってむしろ、公式説
のデタラメぶりの方がよりいっそう世間に広まるこ
とになる。そうなってこそ、ダリオ・フォー氏とZ
ERO製作者たちの苦労が報われる。

また、映画パンフ12ページで、西牟田さんが主宰する「911の真実を求める科学者の会」について、下記の通り紹介されている。

新しい歴史は現代のあらゆる虚偽、なかんずく911
についての公式説明という最悪の虚偽を明らかにす
ることからはじめねばならない。
少しずつ出てきた公式説明への疑問の声が、あると
きからぐんぐん体系化し、そしてついに昨年、WT
C1,2,7の爆発物による解体の明確な物的証拠が
示された今、科学者として生きることは、ローマ法
王に向かったガリレオの心境にわたしたちを迫らせ
る。
「それでも地球は回っている!」
わたくしたちは「911の真実を求める科学者の会」
を設立し、真実のみに自らの基準を置くわが国の
あらゆる自然科学者、社会科学者、人文科学者の
総合的結集を求めている。
ZEROを見て思い出したのが、フランスで作られたOperation Lune (英語題はDark side of the

moon)という「ドキュメンタリー」です。残念ながら日本語版はないようで、英語版がyoutubeで見られます

これは「ビートたけしの世界はこうしてダマされた」という番組で大きく取り上げられたことがあるので、ご覧になったかたも多いかもしれません。このときの映像がどこかで見られれば、日本語字幕がついているはずなのですが。

Apollo Hoax つまり、アポロ宇宙船は月に行っておらず、月面の場面はすべて地球上で撮影されたもので、すべてはアメリカ政府がソ連との宇宙開発競争に勝つためにつくりあげた捏造という説は、911陰謀論と並ぶ代表的な陰謀論です。

Operation Lune は、当時その陰謀に関わったアメリカ政府高官(ラムズフェルドやキッシンジャーなど)と捏造場面を撮影したスタンリー・キューブリックの夫人などが捏造の事実を告白するというもので、彼ら本人のインタビュー(俳優による演技ではなく、本人による本物のインタビューです)がふんだんに使われています。 実に興味深いドキュメンタリーですので、未見のかたはぜひ一度ご覧ください。


もちろん、仮に本当に捏造があったにしたってラムズフェルドがそれをテレビの前で告白するはずがなく(そう信じてしまうなら、陰謀論に対する耐性がなさすぎます)、当然この「ドキュメンタリー」はフェイク、つまり捏造です。 これ自体が「メディア・リテラシー」をテーマにした一種のメディア・アートで、作品の最後にはNGシーンが収録されていたりするので、きちんと見れば、フェイクであることがわかる造りになっています。

しかし、ラムズフェルドやキッシンジャーがインタビューに答えているのはどういうわけだ、という疑問が沸くのですが、それは製作者がタネ明かしをしています。日本語では、たとえば

このあたりに解説があるので、引用しておきます

..........................

なぜなら、これは大ウソ、冗談だからである。この番組で視聴者を騙すためにどんなテクニックが使われたかは、出演者の発言を抜粋してみれば分かる。

ヴァーノン・ウォルタースの発言。

「すべてがミサイル問題だったんだ。月へ発射されるロケットもミサイルも、中身は同じだからね」

「私は大統領に嘘をつくのは大変危険だと進言したんだ。民主国家では秘密はいずれ暴かれる。でもニクソンは悲しそうに『それでもやるんだよ』と言ったんだ」

「ソ連の諜報機関に聞いたらどうだ。彼らは知ってると思うよ」

ドナルド・ラムズフェルドの発言。

「大統領は激怒しました」

「私が大統領にそう言うと、キッシンジャーも賛成しました」

「私は今でもあの決定は正しいと思っています。アメリカの強さを認めさせるためにね」

「そしてニクソン大統領は『ぜひ君にこの仕事をしてもらいたい』と私に言いました。そこで急遽、必要な人材の洗い出しをはじめたんですが、そのような仕事ができる能力を持っていて、さらに、ニクソンがよく知っている人物でなくてはならない。思いつくのはたった1人でした。ニクソンは『それはいったい誰だ?』と聞いてきました」

ヘンリー・キッシンジャーの発言。

「あの時はすごい緊迫した空気だったよ」

「私は本気にしていなかった。でもそのまま話が進んでしまったんだ」

ローレンス・イーグルバーガーの発言。

「基本的にヘンリーとヘイグ、それからラムズフェルドによって決められたんだ」

よく読んでほしい。実は彼らはアポロ計画について何も語ってはいないのである。他の出演者やナレーターの解説の合間に、これらの言葉がはさみこまれているために、あたかもアポロ計画について語っているかのように錯覚してしまうのだ。

実は彼らのインタビューは、実際にこの番組が行なったものではない。他のドキュメンタリー番組のビデオをうまく編集したものなのである。

たとえば「私は今でもあの決定は正しいと思っています。アメリカの強さを認めさせるためにね」というラムズフェルドの発言は、湾岸戦争についてのものだそうだ。

その他の実在の人物(キューブリックの未亡人やNASA関係者)の発言も同様で、よく聞いてみれば、単にアポロ計画について語っているだけだったり、アポロと関係のない話をしているだけだと分かる。こうした真相は、『Operation lune』を製作したアルテ社のサイトで、クイズ形式(*3)で明かされている。 .........................................

これは単に面白いだけでなく、いくつかの教訓を含んでいます。 たとえば

(1)インタビューであれ映像であれ、都合のいいところを切り取って組み合わせれば、どんな陰謀論も作れる。本物の映像と音声の組み合わせだけで、さまざまなストーリーをでっちあげられる。 (2)誰がいつどこで何を言ったかとかいう詳細を知らなくても、「そんな秘密が暴露されたなら、とっくに大ニュースになっているはずだ」とか「そんな重大な秘密をテレビに語るはずがない」とか、そういう常識を働かせられれば、「フェイクではないか」と疑うことができるはず

といったところが挙げられます。ほかにも教訓は得られるでしょう。

このフェイク・ドキュメンタリーを真に受けた人たちは世界中にいます。最後にNG集があるのに、です。どこをどう見てもジョークとしか思えないのですが、そんなものでも、真に受けて、信じてしまうのです。 これには前例があり、かつて「第三の選択」というこれまた荒唐無稽な陰謀を題材にしたフェイク・ドキュメンタリーがありました。これはエイプリル・フール番組だったのですが、これまた多くの人が真に受けてしまいました。興味のあるかたは「第三の選択」で検索してみてください。

メディア・リテラシーは重要です。 「信じたいことを信じる」という態度だと、こういうあからさまなジョークでさえ、真に受けてしまうことになります。Operation Luneは、本来なら、みんなで大笑いしながら見て、「うまく作ってるねえ」と感心するべき作品なのですが・・・


ZEROはジョークではありませんが、フェイク・ドキュメンタリーの作り方を知っておくと、ZEROを見る際にも役立つでしょう。インタビューをどのように切り取り、映像をどう切り取って、都合のいいところだけを見せるのか。トリミングと編集しだいで、印象などどのようにでも操作できます。 次から次へとすばやい場面転換を繰り返したり、ありもしない効果音をいれたりするのは、なぜだろう、と考えるのもひとつの訓練です

(上へのコメント)ご紹介の文章、驚きと言うよりあきれ果ててしまう。

童子丸さんの言葉にはこれまでも何度か触れているが、このような調子でものを言う人が、「討論」の当事者ではなくても、規格・運営に関わる資格があるのだろうかと、ずっと疑問に思っている。なにしろ「討論会」なのだから。

きくちゆみさんが童子丸さんに全面的に寄りかかっているのも、何と情けないことかと思う。

ところで、最後の「ーーー科学者の会」の部分にある、「わたくしたちは『911の真実を求める科学者の会』を設立し」とある、「わたくしたち」に、西牟田さんは含まれるのか?

現在、ML上で『ZERO』への批判が相次いでいるが、自分は同作品をDVDで繰り返し見たので、より細かい点に気付いた。ネット上の資料の引用も多いので、確認しながら読むのがいいと思う。

作中にサーメイトの燃焼シーンが出てくる。壺状の物質の中に入れて燃焼させ、鉄板を溶かしている。燃焼が激しくなり、ヤカンの沸騰のように音も激しくなる。 サーメイトには指向性がないので、水平の物質を溶断する際にはこうするわけで、別段おかしな部分はない。

同じシーンが少し後でこう使われる。 ①(無音)「サーメイトの燃焼が激しくなる」 ②「様々な爆破解体の映像」 ③「各WTCの崩壊映像」 ②と③は交互に繰り返し出てくる。その最中に(しめくくりだったかもしれない)明らかな合成音の爆発音がかぶさる。 ①②③と続けて観た観客は、「サーメイトによる爆発で」「現実の爆破解体に似た形で」「WTCが崩壊した」と感じるかもしれない。 また、それはおそらく映画制作者の意図であると思う。  でも、無音だと何か「爆発した」ように思えてしまう、①のサーメイト燃焼映像は、オリジナルの音入りの映像では「燃焼が激しくなった」にすぎない。 また、②の爆破解体映像では、「爆発」―>「崩壊」のシークエンスのうち、「爆発」は(数カット中、1カットだけ何故かアップで出てきたと思う)ほとんどのシーンでカットされ、「崩壊」からしか出てこない。 つまり、現実には「爆破解体」と「WTC崩壊」の見た目は似て異なっているのだが、「似て」「異なる」の「異なる」方を省略して交互に比較しているため、観客は「WTC崩壊」=「爆破解体」と思うかもしれない。

その前後にジョーンズ教授が出てくる。ここでも、例の斜め切断面鉄骨が出てくる。そのシーンに「斜め鉄骨」と爆破解体時の鉄骨切断手法である、「カッター・チャージ」の写真の出ている、本か雑誌のページがアップで紹介される。 これは、ジョーンズ教授が共同創設者だった陰謀論ジャーナル「JOURNAL OF 9/11 STUDIES」の2006年9月発表の第3号の2つの論文のうちの1つである「Why Indeed Did the WTC Buildings CompletelyCollapse?」全47ページの31ページ目だ。 ジョーンズ教授(記事の方)曰く、両者を比較してほしい、似ているだろう、というのだが、「カッター・チャージ」の準備写真は陰謀論者リチャード・ゲイジの団体のホームページにも掲載されている。

ホームページだと画面が切れて見えないので、印刷かダウンロードで確認していただきたいのだが、この4ページ記事の2ページ目にも同じ写真が掲載されている。向かって左側に鉄骨を正面から見た写真があるが(少なくともジョーンズ教授がご自身で論文に掲載し、インタビューでも背景に使用した方の)、カッター・チャージは本来、四角錘の鉄骨でなく、前後に中空のある、前後がコの字型の鉄骨の背面を事前に部分溶断してから鉄骨の内側の両面に爆薬をセットする手法だ。上からCTスキャン風に見るとこんな感じだ。線は鉄骨と思っていただきたい。

――(溶断面)――

|爆     爆|

|薬(中空) 薬|

この場合、鉄骨は確かに斜めに切れるが、切断後の背面に事前溶断の跡が逆三角形に残るので、陰謀論者が主張したような、斜め切断面にはならない。 陰謀論者が映像作品や論文、ホームページで何度も何度も繰り返し、カッター・チャージの準備光景を出しても、事前準備である部分溶断作業と、鉄骨に残る背面の溶断痕と、背面溶断痕の残る切断後の鉄骨を見せないのは、彼ら自身、WTC爆破解体論を信じていないからだとしか思えない。 ちなみに、ゲイジの作品『BLUEPRINT FOR TRUTH』(DVD2時間版)においても同様の(都合の悪い映像は見せない)映像選択が行われていた。討論会までにはゲイジの手法の全ても暴き出す予定だ。 自分は、少なくとも、ジョーンズ教授、グリフィン教授、リチャード・ゲイジは完全な確信犯であると思っている。彼らはWTC爆破解体など信じていないと思う。

『ZERO』は、「ペンタゴンの5メートルの穴」「ペンタゴン周辺の架空の防空網」「犯人のパスポートがWTCの残骸の中から発見された、という嘘」等の、文字通り陰謀論を自作自演する嘘つき映画であり、プロバガンダ映画にすぎないのだが、この作品を絶賛するきくち氏や童子丸氏はともかく、西牟田先生にはこれ以降は、関連発言をなさる前に、いわゆる真相究明運動を徹底して疑い、陰謀論肯定情報を厳しく吟味し、充分に咀嚼理解の後、発言をなさった方がよろしいかと思う。

あの映画は「ハイジャックされた飛行機は即撃墜されるべきである」と主張していると思われる。そのくだりで、私は空恐ろしくなり、思わず、映画の制作者の心理状況に強い疑念を抱いた。

あの映画には、けっこうツジツマの合わないところがある。たとえば5メートルの穴のことが話題になっているが、あの映画では、国防総省の破壊が結局は軍用機の突入によるアメリカの自作自演説ともとれるような展開がなされていたように思うが、これは私の見間違いだろうか。つまり、「5メートル」は、あの映画自体でも説明がつかなくなっているように思うのだ。5メートルの穴しか開けられない軍用機は現在、存在するのだろうか。

ホワイトボードのビルの図面を指しながら語っている人の表情には「笑い」が見られる。「とくとく」と喜びを交えながら語っているように見える。私は、わあーっと驚きながら、じっとじっと彼の顔を見つめていたのだが、このことにも、また、ほんとうに空恐ろしくなってきていた。あれが、たくさんの人間の死、全く予期しない(本人を含めて世界中の人が予期しない、予期できない)死をもたらした出来事について語る顔なのであろうか……。

ウインドソルビルの火災について、英語版で "But in the end the load-bearing structure remained intact. The skyscraper did not fall down." と説明されている部分。千早氏によれば、童子丸氏は 「しかし重量を支える構造はそのまま残り、崩壊しませんでした。」と訳し、きくちゆみ氏は 「しかし鉄骨構造はそのまま残り崩壊しませんでした。」と訳したとされる。事実は英語原文や童子丸氏の訳のとおり。鉄筋コンクリート造のコアは残ったが最上部の10階程度で周囲の鉄構造部分は一気に崩壊している。もし 「しかし鉄骨構造はそのまま残り・・・」が採用されたなら、わかっていて間違った説明をしたといえると思う。